衛星データから農地の土壌化学性評価技術を確立 岐阜大学発ベンチャーなどに認定 サグリ2022年3月7日
衛星データで農地の土壌の化学性分析評価技術を確立したサグリ株式会社(兵庫県丹波市)は、岐阜大学発ベンチャーと、農林水産省が選定する令和3年度の農林水産技術等研究分野における大学発ベンチャーに認定された。
衛星データを活用した土壌化学性評価技術
同社は、2018年6月に兵庫県で創業したスタートアップ企業。2021年1月から、事業成長の加速化を図るため、農学博士で人工衛星やドローンによるリモートセンシングの豊富な経験を持つ岐阜大学応用生物科学部助教の田中貴氏が取締役CTOに就任している。
衛星データを活用した土壌化学性評価技術について同社は、衛星データから農地土壌の化学性評価を行う技術を確立。簡易的な土壌分析として活用できるとともに、センシングデータをもとに、可変施肥等の施肥設計技術にも活用できる。
また、農地に対するGHG吸収量を評価でき、それを元に、カーボン・オフセットとして利活用可能な政府主導のクレジット制度や、民間主導のボランタリークレジットへ展開する。Jクレジット制度に認定されているバイオ炭だけでなく、ボランタリークレジットを通じたカバークロップや、施肥の最適化による脱窒防止、水田の中干し延長によるメタンガスの排出削減、堆肥継続散布による炭素貯蓄等を評価。あらゆる手段でGHG吸収量を評価し、民間主導で各農家から買取が可能。
また、衛星データを活用したAIによる農地区画化技術については、AIで農地を自動区画化する技術も合わせて確立し、展開している。この技術を用いると国内だけでなく、グローバルの農地を瞬時に自動で区画化でき、1筆ごとに、農地面積も評価することが可能。これらの技術は、グローバルな展開が可能で、すでにタイやインドに進出し、活用事例や実証事例がある。
同社は、CTO田中氏の指導の下、衛星データから得られる情報を解析するデータサイエンティスト、機械学習エンジニアや、同社が開発するアプリケーションをリードするバックエンドエンジニアを募集している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日