東京大学と営農型太陽光発電で新品種あしたばの共同研究開始 チェンジ・ザ・ワールド2022年4月11日
株式会社チェンジ・ザ・ワールドと東京大学工学系研究科は、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電所)の実現・持続可能性を明らかにすることを目的に、太陽光パネルの下(日陰)で「新品種あしたば」を栽培する実証試験を行う。
国の目標である2050年の温暖化ガス排出実質ゼロに向けて、再生可能エネルギーに大きな期待がかかっている。しかし、主力である太陽光発電は設置場所の不足が指摘されており、設置場所によっては災害のリスクや、森林伐採などの問題を引き起こすケースもみられる。このような中で、設置場所の問題解決策としてソーラーシェアリングが注目されている。
ソーラーシェアリングとは、農地の上に太陽光パネルを設置して行う太陽光発電。2013年3月に農林水産省が認めて設置できるようになり、同社は2014年の会社設立当初よりソーラーシェアリングに取り組んできた。同社で主に、耕作放棄地を農地に蘇らせてソーラーシェアリングを行っており、耕作放棄地の増加、太陽光発電用地の不足といった社会的課題に取り組んでいる。
ソーラーシェアリングの様子
ソーラーシェアリングの課題として、太陽光パネルの陰による農作物の日射量低下が挙げられるが、日陰でも育ちやすい「新品種あしたば」をソーラーシェアリングで育成することにより、同研究でソーラーシェアリングの実現可能性を明らかにする。また、耕作放棄地を農地に再生し、ソーラーシェアリングで「新品種あしたば」を育成することで耕作放棄地を「あしたば農地」に変え、農地を増やすことを目指す。同時に、二酸化炭素排出量取引に関連するカーボンオフセットやカーボンクレジットとしての認定を目指し、「新品種あしたば」の研究を進めていく。同研究では両面発電可能な太陽光パネルを採用し、「新品種あしたば」栽培と反射シートによる発電効率の変化についても研究内容に含み、経済合理性の観点からも実現・持続可能性を明らかにしていく。
最新の記事
-
【バイデン農政と中間選挙】食料供給体制の改革(下)~歴史的な大転換への評価は【エッセイスト 薄井寛】2022年7月6日
-
【人事異動】農林水産省(7月6日付、7日付)2022年7月6日
-
小麦輸入価格 昨年9月比で54%アップ 5月 農水省動向を注視2022年7月6日
-
「博多なすフェア」福岡・兵庫県の飲食店舗で開催 JA全農2022年7月6日
-
5月の牛肉輸出・前年同月10%減 関税引き上げが影響か 農水省発表2022年7月6日
-
政治の世界と通信障害【小松泰信・地方の眼力】2022年7月6日
-
「ソラカメ」活用 農作物の盗難対策で実証実験 JAフルーツ山梨2022年7月6日
-
ウクライナの穀物輸出促進へ 日本 FAОへ資金援助2022年7月6日
-
レタスなど7品目が前週より下落 高値傾向続くタマネギはやや落ち着きも 農水省調査2022年7月6日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)新組合長に天野信一氏(6月27日)2022年7月6日
-
【JA人事】JA高知市(高知県)宮脇眞道組合長を再任(6月28日)2022年7月6日
-
電力不足・災害対策へ 発電機15種類の販売を開始 ノウキナビ2022年7月6日
-
うりんこくらぶ✕菊水堂 農福連携の「ポテトチップス」発売 パルシステム埼玉2022年7月6日
-
【注意報】果樹カメムシ類 被害多発のおそれ 滋賀県2022年7月6日
-
「深煎りごまドレッシング」大容量600mlを新発売 キユーピー2022年7月6日
-
「宇都宮ブレックス」優勝記念Tシャツをプレゼント JAタウン2022年7月6日
-
農作物集荷配送ルートの最適化 AIプログラムを開発 NTT東日本2022年7月6日
-
長野県立大と食用コオロギ研究で産学連携 長野の"昆虫食文化"を後押し クリケットファーム2022年7月6日
-
生産現場のコスト削減へ "ロゼットレス"のトルコギキョウ開発 サカタのタネ2022年7月6日
-
食品異物の混入時期推定に役立つ遺伝子検査技術を開発 農研機構2022年7月6日