【注意報】カキ、モモなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 徳島県2022年7月11日
徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所は、カキ、モモ、ナシ、カンキツ類、キウイフルーツの果樹全般に果樹カメムシ類が発生が多くなるおそれがあるとして、7月8日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
チャバネアオカメムシ(左)、ツヤアオカメムシ(写真提供:徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所)
6月第6半旬から7月第1半旬における予察灯調査では、チャバネアオカメムシの誘殺数は、上板町で2462頭と平年(54頭)の45.6倍、勝浦町で808頭と平年(56頭)の14.4倍誘殺された。過去20年間で、この時期に1000頭以上誘殺されたのは初めて。今後、発生の増加が懸念される。
ツヤアオカメムシの誘殺数は、上板町では76頭、勝浦町では37頭と、平年並の発生だが、両地点とも前年よりやや多く、今後、発生の増加が懸念される。
6月第6半旬から7月第1半旬におけるフェロモントラップ調査では、チャバネアオカメムシが263頭と、平年(54頭)の4.8倍誘殺された。6月下旬に行った園地調査では、上板町のカキ圃場や勝浦町の温州ミカン圃場で果樹カメムシ類の寄生が確認された。
高松地方気象台が7月7日に発表した1か月予報では、気温は平年より高く、降水量と日照時間はほぼ平年並だが、特に期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想。やや発生助長的な気象条件となっている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)果樹園周辺の山林や雑木林から成虫が飛来してくるため、園内を巡回し、飛来を確認したら早急に防除を行う。
(2)夜行性の虫であるため、薬剤の散布は夕方か早朝に実施すると効果が高い。
(3)移動性が大きいため、広域一斉防除により防除効果の向上に努める。
(4)飛来数が多い場合は、継続的な防除が必要だ、薬剤の影響でハダニ類が増加する場合があるため注意する。
(5)防除については、徳島県植物防疫指針を参照する。また、薬剤の使用に当たっては、必ず農薬ラベル記載事項を遵守する。
(6)風の強い日には散布を控え、風向きに注意し、圃場周辺への薬剤飛散防止に努める。
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日