山梨県道志村で「わさび田」復興 沢わさび栽培試験開始 エスビー食品2024年5月16日
エスビー食品は、山梨県道志村で約50年間放置されていた「わさび田」の復興と、沢わさびの栽培試験を開始。1月から約3か月にわたり、のべ13人の従業員が参加して「わさび田」の復興作業とわさび苗の定植を行った。
わさびは日本に古来から自生していた スパイス の一つで、 同社は創業期から粉わさびやチューブ入り香辛料など、わさびを原料とする製品を製造・販売してきた。1993年には、日本有数の湧水・富士山麓山梨県忍野八海で知られる忍野村に試験農場を開設し、わさびをはじめとするスパイスやハーブを栽培研究している。
一方、林野庁の調査によると、国内のわさび生産量は減少傾向にある。また、わさび農家は高齢化で栽培担い手が減少しているほか、自然災害の激甚化の影響で栽培を断念するケースが増加。「わさび田」の減少とともに、古くから沢わさびの生産を支えてきた築田・栽培管理技術が失われつつある。
今回、取組みを行う山梨県南都留郡道志村の周辺地域は、きれいな湧き水が豊富で、道志村内にある「養老の森」の周辺には、豊富な水を必要とする沢わさびの栽培が行われていたかつての「わさび田」が残っている。また、道志村は忍野試験農場がある忍野村と隣接しており、2拠点を活用したわさびの総合研究が可能となる。
同社は今回、「養老の森」の周辺にある面積約55㎡の「わさび田」跡を復興し、自然環境下での沢わさびの栽培試験を実施。復興作業では、「わさび田」に積もる枯葉や枝を撤去し、隣接する川からの取水作業、水圧ポンプを用いた掃除、堤防の整備、獣害防止柵の設置などを行い、苗を定植した。
今後は、「わさび田」に関する技術・知見をもった人材の育成や生産現場の課題抽出・解決に向けた体制を強化し、産地支援などを通じた持続的なわさび栽培と食文化の継承にもつなげる。
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