【注意報】カキ、モモなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発 和歌山県2024年6月21日
和歌山県農作物病害虫防除所は、カキ、モモ、スモモ、キウイフルーツ、ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県内全域で多発していることから、6月21日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
和歌山県で果樹カメムシ類の発生が多いため、和歌山県農作物病害虫防除所は、4月25日付けで令和6年度病害虫発生予察注意報(第1号)、5月29日付けで病害虫防除技術情報(第3号)を発表した。
その後も、紀の川市粉河の予察灯における6月1~15日の誘殺数はチャバネアオカメムシが1858頭(平年95頭)、ツヤアオカメムシが3079頭(同184頭)(図1)。また、有田川町奥の予察灯における6月1~15日の誘殺数はチャバネアオカメムシが3795頭(平年123頭)、ツヤアオカメムシが2077頭(同184頭(図2)。みなべ町東本庄の予察灯における6月1~15日の誘殺数はチャバネアオカメムシが1252頭(平年288頭)、ツヤアオカメムシが2507頭(同1041頭)(図3)と、いずれの数値も過去10年で最大となった。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の飛来量はほ場間差が大きく、山林隣接ほ場では被害が出やすい傾向がある。また、カキでは「富有」で被害が大きいため、特に注意が必要。
〇モモやスモモでは収穫期の防除となるため、薬剤の使用時期(収穫前日数)に注意する。使用時期が「収穫前日まで」となっている薬剤の場合、収穫は散布から24時間以上経過してから開始する。
〇モモは袋がけを行っていても果実が肥大して袋に密着すると袋の上から吸汁されるため、園内の発生状況をよく観察し、発生があれば薬剤散布を行う。除袋後は特に注意が必要。
〇今後の発生動向については、農林水産部鳥獣害対策課のウェブページ内農作物病害虫防除所の果樹カメムシ情報や各地域の振興局、JA等の情報を参考にする。
〇防除薬剤は最新の登録情報「農林水産省農薬登録情報提供システム」を参照し、適正に使用する。
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