【注意報】いね斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月3日
山形県病害虫防除所は、いね斑点米カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
アカスジカスミカメ(提供:山形県病害虫防除所)
山形県病害虫防除所によると、特別巡回調査(6月26~28日)で実施した畦畔・農道等におけるすくい取り調査(調査地点数:41か所)の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は98%、平均すくい取り虫数は38.5頭。6月後半(6月17~18日)の巡回調査時(74%、10.8頭)から急増している。
畦畔・農道等において、イネ科雑草が繁茂しているところで多くすくい取られ、100頭を超えるところが5地点(12%)見られる。また、水田内におけるすくい取り調査の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は63%で、6月後半の巡回調査時(26%)から増加している。
向こう1か月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の水田内への飛来や加害活動が活発になると推測される。
アカヒゲホソミドリカスミカメ(提供:山形県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇畦畔、農道、休耕田等で現在雑草が繁茂しているところでは、速やかに除草を行う。
〇出穂2週間前頃(7月中旬頃)までに畦畔、農道、休耕田等の除草を徹底し、生息場所での密度低減を図る。なお、刈り取った草は放置せずに搬出する。
〇アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメは移動性が高いことから、地域ぐるみで一斉に除草を行い、地域全体の密度低減を図る。
〇休耕田等で雑草が繁茂しているところでは、耕うんによる除草も効果が高い。
〇出穂期前後の草刈りは、斑点米カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を多くしやすいので原則行わない。やむをえず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除計画に合わせて実施する。
〇水田内にイヌホタルイ等のカヤツリグサ科雑草やノビエが多い圃場では、斑点米カメムシ類の水田内での発生が多くなるため除草を徹底する。
〇穂揃期および穂揃期7~10日後の2回の基本防除を徹底する。なお、出穂期が早まると予想されているため、圃場の出穂状況をよく確認し、適期に防除する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日