【注意報】斑点米カメムシ類 県内で多発のおそれ 福井県2024年7月10日
福井県農業試験場病害虫防除室は、カメムシ類が増殖することが予想され、斑点米が多発生するおそれがあることから、7月9日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
福井県農業試験場病害虫防除室によると、7月35日に県内25地点において水田周辺雑草地内でのすくいとり調査(50回振り)を行ったところ、アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、ホソハリカメムシ等が、県下平均31.4頭と、平年22.9頭、前年25.8頭より多い。出穂前水田においても、ホソハリカメムシ、カスミカメムシ類等が侵入している地点がみられる。
アカスジカスミカメやアカヒゲホソミドリカスミカメなどカスミカメムシ類の第2世代成虫の発生最盛期は平年並みの7月5半旬頃と考えられる。
早生品種については、平年より早い出穂期となりそうで、中生・晩生品種についても出穂が早まる傾向にある。
新潟地方気象台が6月25日に発表した北陸地方の3か月予報では、気温が高い予報で、今後も斑点米カメムシ類の発生や活動に好適な気象条件が続く。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇粉・液剤での防除は、穂揃期~乳熟期と糊熟初期の2回薬剤散布を行う。
〇カメムシ類は、水田の周縁部に多く発生するため、本田防除の際は畦畔も含めて防除する。
〇出穂期以降の草刈りはカメムシ類の水田内への侵入を助長するので行わない。
〇水田内のイネ科雑草が多い圃場では、出穂前からカメムシ類が侵入、繁殖するため、斑点米の発生が多くなる。中晩生圃場では特に除草を徹底する。
〇ムギ跡の雑草地では斑点米カメムシ類が繁殖しているため、隣接している水田では、防除を徹底する。
<粉・液剤での防除>
(1)穂揃期~乳熟期(出穂3~5日後頃)と糊熟初期(出穂10~14日後頃)の2回薬剤散布を行う。
(2)斑点米カメムシ類は、日中はあまり活動しないため、夕方か早朝に薬剤散布を行う。
<粒剤での防除>
(1)粒剤での防除は、薬剤によって散布時期が異なるため注意する。
(2)散布時は水深3cm程度の湛水状態とし、3~4日湛水した後、自然落水する。
<追加防除>
農薬散布後も水田内に斑点米カメムシ類の発生が多い場合は、追加防除を行う。薬剤の散布にあたっては、最新の農薬使用基準(使用時期・使用回数等)を遵守する。
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