【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
山形県病害虫防除所は、イネに斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月25日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
写真1:アカスジカスミカメ(左)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(提供:山形県病害虫防除所)
写真2:メヒシバの穂に多数寄生するアカスジカスミカメ(提供:山形県病害虫防除所)
山形県病害虫防除所によると、7月後半(7月22~24日)に実施した畦畔・農道等におけるすくい取り調査の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は98%(平年:83%)で高く、平均すくい取り虫数は49.6頭(平年:23.7頭)で多い(図1、2)。
畦畔・農道等において、イネ科雑草が繁茂しているところで多くすくい取られ(写真2)、100頭を超えるところが5地点(12%)見られている。
水田内におけるすくい取り調査の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は34%(平年:25%)でやや高く、平均すくい取り虫数は0.7頭(平年:0.6頭)で平年並。また、水田内雑草(ノビエ、イヌホタルイ)発生圃場率が44%(平年:25%)と高い。
向こう1か月の気温は高いと予報されており、8月下旬以降の発生が多くなると推察。また、ノビエ、イヌホタルイが多い圃場では、斑点米カメムシ類の水田内への飛来や加害活動が活発になると推測される。
図1:斑点米カメムシ類の畦畔・農道等における発生確認地点率
図2:斑点米カメムシ類の畦畔・農道等における平均すくい取り虫数
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇穂揃期および穂揃期7~10日後の2回の基本防除を徹底する。なお、薬剤は斑点米カメムシ類の生息している畦畔を含めて散布する。
〇穂揃期7~10日後の薬剤防除(基本防除2回目)を実施後に水田内のすくい取り調査を行い、斑点米カメムシ類の飛来・生息が確認された場合は、基本防除2回目の
防除から7~10日後に補完防除を実施する。
〇特に、水田内にノビエ、イヌホタルイが多い圃場では、斑点米カメムシ類の発生状況の確認を徹底する。
〇畦畔・農道等水田周辺の草刈りは、斑点米カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を助長するので原則行わない。やむを得ず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除計画に合わせて実施する。
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