【注意報】野菜類・花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 福島県2024年9月20日
福島県病害虫防除所は、野菜類・花き類にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月19日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
福島県病害虫防除所によると、浜通り地方に設置しているフェロモントラップでの誘殺数は、8月6半旬の相馬市で平年の21倍、9月1半旬のいわき市で6倍と急増している。また、中通り地方、会津地方においても誘殺数が急増。イチゴ苗でも発生を確認しており、今後、被害拡大が懸念される。
ハスモンヨトウは、広食性で、多くの農作物を加害する(写真1)。特に被害が懸念される施設園芸品目としては、イチゴ、トマト、トルコギキョウなど。同種は卵塊で産卵し、若齢幼虫は集団で葉肉を食害するため、表皮のみを残し、葉が白くなる(写真2、3)。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
今後、更に発生が増加するおそれがある。また、ハスモンヨトウは休眠性がないことから、温度が保たれる園芸施設内に侵入すると冬期間も加害する。
〇幼虫の齢期が進むと薬剤が効きにくくなるため、若齢期のうちに薬剤散布する(写真4)。
〇葉裏や株元など薬剤のかかりにくい部位にも寄生するため、薬剤は丁寧に散布する。
〇薬剤抵抗性が発達するおそれがあるため、同一系統の薬剤の連用を避ける。
〇施設栽培では、開口部に目合い4ミリ以下の防虫ネットを設置し成虫の侵入を防ぐ。なお、防虫ネット上に産卵し、孵化した幼虫が施設内に侵入することがあるため注意する。

提供:福島県病害虫防除所
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