【注意報】大豆、野菜類ハスモンヨトウ 県下全域で多発のおそれ 長崎県2024年9月26日
長崎県病害虫防除所は、大豆、野菜類ハスモンヨトウが県下全域で多発のおそれがあるとして、9月25日に令和6年度病害虫発生予察注意報第5号を発表した。

長崎県病害虫防除所によると、9月後期の大豆における巡回調査(7筆)の結果、寄生株率は28.0%(平年3.4%)。株当たり虫数は3.0頭(平年0.2頭)、白変葉発生圃場率は100%(平年37.5%)と、過去10か年で最も高かった(図1、2)。
フェロモントラップ(諫早市小船越町、南島原市南有馬町)の誘殺数は、8月6半旬または9月1半旬にかけて大きなピークがあり、その後いったん減少したが9月3半旬以降急増している。
福岡管区気象台が9月19日に発表した気象予報によると、向こう1か月の気温は平年よりかなり高い見込み。ハスモンヨトウの発生に好適な条件となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇圃場周辺の雑草は増殖源となるため、除草を徹底する。
〇大豆では薬剤防除履歴等の違いにより、圃場ごとの発生状況が大きく異なっているため、圃場の発生状況をよく確認する。新たな白変葉や幼虫の発生を確認した場合は、早急に防除を行う。
〇老齢幼虫になると薬剤の効果が低下するため若齢幼虫期に薬剤散布する。
〇いちご、ブロッコリー、レタスなどで今後、定植する圃場においては、苗に薬剤のかん注や粒剤処理を行う。また、すでに定植した圃場で薬剤のかん注や粒剤を処理した圃場でも、定植後3~4週間以上経過している場合は、発生状況の把握に努め、発生初期に薬剤防除を行う。
〇施設栽培の野菜類では施設開口部を防虫ネット(4ミリ目以下)で被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
〇薬剤抵抗性発達防止のため、同一系統(令和6年長崎県病害虫防除基準の「作用機構による分類(IRAC)」参照)の薬剤を連用しない。
〇薬剤散布にあたっては、使用基準を遵守するとともに周辺環境(ミツバチや水産動植物等)に配慮し、薬剤の飛散に十分注意する。
重要な記事
最新の記事
-
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日 -
笛吹市の配送拠点を開放「いばしょパル食堂」でコミュニティづくり パルシステム山梨 長野2025年12月19日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月19日 -
子牛の寒冷ストレス事故対策 温風式保育器「子牛あったか」販売開始 日本仮設2025年12月19日 -
香港向け家きん由来製品 北海道からの輸出再開 農水省2025年12月19日


































