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【注意報】キャベツ、ねぎ類、しゅんぎく、花き類などにシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 大阪府2024年9月27日

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大阪府環境農林水産部は、キャベツなどのあぶらな科野菜、ねぎ類、しゅんぎく、花き類などにシロイチモジヨトウが府内全域で多発のおそれがあるとして、9月26日に令和6年度病害虫発生予察注意報第6号を発表した。

 左から、写真1:集団をなす若齢幼虫、写真2:単独で食害する老齢幼虫、写真3:環状紋のある成虫(提供:大阪府)

左から、写真1:集団をなす若齢幼虫、
写真2:単独で食害する老齢幼虫、写真3:環状紋のある成虫(提供:大阪府)

大阪府環境農林水産部によると、9月下旬におけるキャベツの巡回調査の結果、被害株率、発生頭数ともに平年値を大きく上回り、ねぎでも発生が見られた。また、9月上旬のフェロモントラップ誘殺頭数が平年に比べて多い傾向で推移している地点が多数見られた。

大阪管区気象台が9月19日に発表した近畿地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高い確率が80%となっており、今後も多発傾向が続く可能性が高い。

シロイチモジヨトウの卵は直径約0.4mmの球形で、数十~数百個程度が一つの塊となっており、黄白色~灰白色の毛におおわれる(写真1)。卵からかえった幼虫(写真2)は、しばらく集団で葉を食害し、成長すると分散して単独で加害する。

幼虫の体色は、若齢では淡緑色、中齢以降になると淡緑色、緑褐色、暗褐色と変異に富む。若齢、中齢幼虫の体長は約1020mm、老齢幼虫(写真3)は体長約30mm。幼虫は5齢を経て土中で蛹になり、気温25℃では9日ほどで羽化する。

成虫は体長約12mm、翅開張時は約30mm。前翅は灰褐色で、黄褐色の環状紋がある。夜間に活動し、長距離移動する。昼間は葉裏や雑草地に潜む。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇基本的な防除
(1)ほ場の見回りをこまめに行い、卵塊や分散前の幼虫は、見つけしだい葉ごと取り除く。また、ねぎでは、幼虫が葉身内に食入している場合があるので、注意して観察する。

〇侵入・産卵防止
(1)施設栽培では、開口部を4mm目合いのネットで被覆する。
(2)露地栽培では、4mm目合いのネット等でべたがけ、トンネルがけを行う。

〇薬剤防除
(1)老齢幼虫になると薬剤の感受性は大幅に低下するため、中齢幼虫までに防除することが望ましい。
(2)同種は近年、近隣府県で、薬剤に対する抵抗性が発達し問題になっている。今後の薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用を避ける(系統については別添防除薬剤例、病害虫防除指針などを参照)。

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