「FaaS」で農業のバリューチェーンをデジタル化「稼げる農家」全国拡大へ AGRIST2025年5月15日
AIとロボットを活用したスマート農業パッケージを販売するAGRISTは、収量予測・栽培計画を基に、生産から配送、販売までの農業バリューチェーンを一貫してデジタル化するサービス「Farming as a Service(FaaS)」を開始。今夏、関係農家を中心に7件の利用を予定している。
「FaaS」は、AGRISTが開発した収穫ロボットやAI技術による高精度な収量予測・栽培計画を基に、生産から配送、販売までの農業バリューチェーンを一貫してデジタル化する取り組み。夏のシステム化により効率的な販売ルートや物流網を地域農家にも提供し、稼げる農家の仲間を増やしていく。また、将来的にはフードロス削減への貢献やドライバー不足などの課題を抱えている物流の分野でも最適な配車計画を最適化し、日本の食のフードバリューチェーンのデジタル化に貢献する。
鹿児島県では、既に2件のAGRISTのFaaSの初期モデルを活用した農家が収益向上を実現。今夏にはさらに2件の活用が決定している。また、茨城県でも新たに1件の活用が決まり、関東地方を起点に全国展開を本格化させる。
AGRISTはAIロボティクス技術を軸に、生産現場では収穫ロボットを稼働させ、そこから収集されるデータを活用し、高精度な収量予測と最適な栽培計画をAIで実施。今後本格的に稼働するFaaSでは、このデータを物流や配車計画にも反映させ、さらに効率的な商流を構築する。これにより、結果的にフードロスを削減し、収穫物を適切なタイミングで必要としている消費者へ届けることが可能になる。
AGRISTが持つ独自の競争優位性として、一つはAIロボティクス技術による高精度の生産予測能力。二つ目は自治体や地域コミュニティとの強力な連携を貢献すること。三つ目は、AGRISTが農業経営を行い、現場でのリアルな課題を理解し、それを即時に解決できる実践的なノウハウを持つこと。また、四つ目として、生産から販売までを垂直統合で管理することで、農業経営全体の最適化を実現できる体制が挙げられます。
同社は、これらの強みをフル活用し、デジタル化によって農業を「稼げるビジネス」に転換することで、全国に持続可能な農業モデルの普及をめざす。
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