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【特殊報】キウイフルーツかいよう病 県内で初めて確認 埼玉県2025年5月29日

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埼玉県病害虫防除所は、キウイフルーツにキウイフルーツかいよう病(Psa3系統)の発生を県内で初めて確認。これを受けて、5月19日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

埼玉県病害虫防除所によると4月下旬、県内のキウイフルーツ栽培ほ場で、葉に多数の小斑点形成や新葉の展開不良、新梢の萎凋、枝や幹からの赤褐色の樹液漏出など、キウイフルーツかいよう病にきわめて類似した病徴を示す樹が複数確認された。

4月28日に、3樹を対象に前年枝と今春展開した新葉を採取し、農林水産省横浜植物防疫所および埼玉県農業技術研究センターに検定を依頼したところ、キウイフルーツかいよう病のPsa3系統であることが判明した。

今回発生を確認したキウイフルーツの品種はいずれも「紅妃(こうひ)」。キウイフルーツかいよう病Psa3系統は、国内では2014年5月に愛媛県で初めて確認され、同7月までに福岡県、佐賀県、岡山県、和歌山県、静岡県、茨城県(特殊報発表確認順)の計7県で確認された。翌年は新たに6都県(神奈川県、東京都、香川県、高知県、山口県、千葉県)で確認されるなど、短期間で国内に拡大。これまでに埼玉県を含めて計17都県で発生が確認されている。

キウイフルーツかいよう病は、病原性の異なる5つの系統(Psa1、Psa2、Psa3、Psa5およびPsa6)が知られ、Psa4系統とされていた菌群は、現在は異なるpathovar(pv. actinidifolium)として扱われている。

Psa3系統は2008年にイタリアで初めて確認され、他の系統に比較して病原性が強いとされる。数年でイタリア全土に分布を拡大するとともに他国へ分布を広げ、2014年5月に日本で初めて愛媛県で発生が確認された。

写真1、2、3、4、5 (提供:埼玉県病害虫防除所)

(提供:埼玉県病害虫防除所)

病徴としては、葉身には黒褐色の小斑点を多数生じる(写真1)。小斑点の周囲には黄色のハローを伴うことが多く、黄色の小斑点のみの病斑もある(写真2・3)。また、新葉の展開が阻害されて奇形になったり、新梢が萎凋・枯死することがある(写真4・5)。

写真6、7、8、9、10(提供:埼玉県病害虫防除所)

(提供:埼玉県病害虫防除所)

枝や幹からは赤褐色の樹液が漏出し(写真6・7)、汚白色の菌泥(病原細菌の集塊)を生じることがある(写真8・矢印)。激しく侵されると前年枝から新芽が伸長せず、枝幹が枯死する(写真9)。また、激しい病徴を示す枝を切除すると、しばしば内部が褐変している(写真10)。

同病は雨媒伝染し、強い風雨により発病が著しく助長され、剪定時の器具や接ぎ木によっても伝染する。一次伝染源は枝幹から溢出した細菌(液、粘塊)で、葉では気孔や傷口等から、枝では傷口から感染し、二次伝染を繰り返す。また、病原細菌の生育に好適な温度は10~20℃程度と低く、夏季の高温期には発生が停滞する。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

表:キウイフルーツかいよう病の防除薬剤として使用可能な薬剤例(5月9日現在)

(1)病原細菌が増殖しやすく、密度が高い状態となる発芽期~果実肥大期、収穫後~発芽前に薬剤を散布または樹幹注入する(表)。

(2)発病樹は伐採処分する。「ヘイワード」など、本病に対し比較的強い品種の場合は、発症部位の基部寄りから切除し、枝などは埋没または焼却処分する。なお、主幹伐採後の切り株から樹液が流出するため、切り口をビニル等で覆って樹液の飛散を防止する。

(3)伐採や剪定に使用した器具等から感染するため、消毒液による消毒を行う。

(4)傷口から感染するため、剪定後は必ず傷口に癒合促進剤を塗布する(表)。また、防風垣や防風ネットによる風対策を行う。

(5)苗木、穂木、花粉は感染のおそれの無いものを使用し来歴不明なものは用いない。また、花粉によって伝染するおそれがあるため、感染樹の花粉は絶対に人工授粉に用いない。

(6)適宜、栽培管理時に疑似症状が無いか栽培ほ場を注意深く観察し、疑わしい症状を確認した場合は最寄りの農林振興センター、病害虫防除所に問い合わせる。

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