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【特殊報】水稲にナガエツルノゲイトウ 県内の水田で初めて確認 岡山県2025年6月2日

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岡山県病害虫防除所は、水稲にナガエツルノゲイトウを県内で初めて確認。これを受けて5月30日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

【写真1:水田に繁茂した様子と写真2:葉の着生状況(上)と茎を折った状況(提供:岡山県病害虫防除所)(提供:岡山県病害虫防除所)

岡山県病害虫防除所によると5月27日、県内の水田において、ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)と疑われる多年草が確認されたという連絡があった。防除所職員が現地の確認に向かい、同種と疑われる多年草の写真を撮影し、同日、農研機構に同定を依頼したところ、同28日にナガエツルノゲイトウであることが判明した(写真1、写真2)。

日本で同種は1989年に兵庫県で初めて見つかり、2025年2月現在で東北以南の30都府県で分布が確認。ナガエツルノゲイトウは河川等に侵入・定着してから水田に侵入すると考えられており、これまで同種が確認されている都府県のうち14府県では水田への侵入も確認されている(農研機構「水田におけるナガエツルノゲイトウ防除マニュアル」より抜粋)。

◎診断及び見分け方
(1)葉は節から一対の葉が付く。葉の長さは2.5~5cm、葉の幅は0.7~2cmで、葉の先端はややとがる。
(2)茎は空洞(ストロー状)で、節に短い毛が生える。茎の表面はなめらかである。
(3)葉の付け根から花柄を伸ばし、その先に白い小さな花を球状につける。花柄の長さは約1~4cm、球状花の直径は約1~1.5cm。

◎被害
水田や畑で繁殖すると、作物との競合による収穫量の減少や農業機械の作業性の低下をもたらす。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)水田における侵入、流出防止対策
・管理作業は、ナガエツルノゲイトウが発生していないほ場から行い、使用した機械は洗浄を徹底する。農機に付着した断片を拡散させない。
・水口に収穫ネット等の網を設置し、茎断片が水田に流入するのを防ぐ。
・田植前や中干し等の落水時に水尻にザル等をおいて茎断片の流出を防ぐ。

(2)水田及び畦畔における蔓延防止対策

表3:ナガエツルノゲイトウの畦畔で用いる除草剤(5月29日登録状況確認)

・刈り払いによって茎断片が農地に侵入・拡散するおそれがあるため、畦畔で定着が見られる場合、除草剤を中心に管理を行う(表3)。薬液が水稲に飛散しないよう注意する。
・発生が確認された水田では生育に応じて、体系防除を実施する(表1、2)。
・除草剤はラベルの表示(適用場所、収穫前日数、散布回数等)を確認してから使用する。

表1:ナガエツルノゲイトウの水田での防除体系で用いる薬剤の農薬使用基準(5月29日登録状況確認)

【特殊表2:ナガエツルノゲイトウの水田での防除体系

(3)水路等における蔓延防止対策
・同種の発生地域では、その水系に生息が拡大している可能性がある。地域の関係者と連携を取り合い、水系単位で対策を行う。
・駆除対象の生息規模や状況に応じて、人力または重機等での抜き取り・剥ぎ取りを検討する。抜き取った植物体は放置せず、断片等がこぼれ落ちないよう袋に入れて密閉し、茎や根茎を含む植物体すべてを完全に乾燥させるか、もしくは腐敗させる。わずかでも生存した茎や根の断片が残っていれば拡散の原因となるため注意する。

農地や畦畔で同種と疑われる多年草を確認した場合は、岡山県病害虫防除所(電話)086-955-0543、県農業研究所作物・経営研究室(電話)086-955-0275へ連絡を。

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