【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年8月5日
愛知県農業総合試験場は、ダイズ、野菜類、花き類にシロイチモジヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、8月1日に令和7年度病害虫発生予察注意報第6号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、県内5地点のフェロモントラップのうち、3地点で直近1か月の総誘殺数(田原市は7月第1半旬から7月第5半旬まで)が多い~やや多い状況(図1)。
・西尾市(ダイズほ場)で475頭(過去6年平均252頭、前年422頭)と、過去6年間と比較して最も多い。
・長久手市(農総試内)で127頭(過去10年平均35頭、前年72頭)と、過去10年間と比較して最も多い。
・田原市(キャベツほ場)で687頭(過去6年平均539頭、前年714頭)と、過去6年間と比較して2番目に多い。
名古屋地方気象台が7月31日に発表した1か月予報向こう1か月の気温は、高い予想。シロイチモジヨトウの発生に好適な条件が続く可能性がある。
シロイチモジヨトウの成虫は暗灰褐色、体長約12mmの蛾で、前翅の中央部に黄褐色の円形斑紋がある(図2)。卵は黄褐色、約0.5mmのまんじゅう型、卵塊で産卵され、表面は灰褐色の毛で覆われる。
(提供:愛知県農業総合試験場)
幼虫の体色は多様で、緑色から黒紺色まで個体差が大きい。老齢幼虫になると、腹部の側面の線が白く明瞭になり、気門線の腹縁部が桃色を呈し、体長約30mmとなる(図3)。
ふ化後しばらくは集団で生息し、齢が進むにつれて次第に分散。成虫は4月から11月頃に、年4~5回発生する。非常に広食性で、キャベツのほか、ハクサイ、ダイコン、ネギ、ホウレンソウなど、50種以上の野菜類や花き類、ダイズ等におよぶ。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)分散前の幼虫の集団や卵塊は、見つけ次第捕殺する。
(2)齢の進んだ幼虫には薬剤効果が低下するため、若齢幼虫のうちに防除する。また一部のジアミド系殺虫剤に対し感受性の低下を確認しているため、薬剤選択は指導機関に相談する。
参考:農林水産省農薬登録情報提供システム
(3)同系統の薬剤の連用は避け、異なる系統でのローテーション防除を徹底する。
(4)施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
(5)ほ場内及び周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
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