【注意報】野菜、花き類にタバコガ類 県東部・中央部で多発のおそれ 高知県2025年10月9日
高知県病害虫防除所は、露地野菜、施設野菜類、花き類などにタバコガ類(オオタバコガ、タバコガ)が県東部・中央部で多発のおそれがあるとして、10月7日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
高知県病害虫防除所によると、県内3か所に設置したフェロモントラップ調査おいて、9月第4、5半旬の雄成虫の誘殺数は、オオタバコガで東部59頭(平年18.5頭)中央部で78頭(15.3頭)。タバコガでは東部30頭(平年14.2頭)、中央部で36頭(19.3頭)。いずれも平年より多かった。(図1、2)。
高松地方気象台が10月2日に発表した四国地方の向こう1か月気象予報では、気温は平年よりも高い予想。同虫の生育に好適な条件が継続すると考えられる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
左から、写真1:トマトを食害するオオタバコガの幼虫、写真2:ショウガを加害するタバコガの幼虫
(提供:高知県病害虫防除所)
(1)葉、新鞘果実における新しい食害痕や虫糞の排出に注意し、その周辺を中心に幼虫(写真1、2)を探して捕殺する。
(2)孔のあいた果実は早期に摘果し、果実内に食入している幼虫を捕殺してから処分する。また、摘心した腋芽にも卵や若齢幼虫が付着ている可能性あるので、ほ場から持ち出してから処分する。
(3)花蕾や果実、結球する葉菜類の内部に侵入した幼虫や老齢幼虫に対しては薬剤の防除効果が著しく低下するため、早期発見に努め若齢幼虫のうちに防除を実施する。
(4)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統連用は避ける。薬剤の選定にあっては県の「病害虫防除指針」を参照し、農薬使用基準の遵守及び周辺作物等へ飛散防止対策徹底する。
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