農業女子目線の新型軽トラ ダイハツ2014年9月4日
ダイハツ工業(株)は9月2日、15年ぶりに全面改良した新型「ハイゼットトラック」を恵比寿ガーデンプレイスで記者発表した。この軽トラックの開発には、「農業女子プロジェクト」メンバーが、当初から参画した。女性の目線・感性を随所に取り込み誕生したオシャレで使い易いトラックだ。
◆「軽トラは日本の文化」三井社長
発表会では、主催者を代表してダイハツ工業(株)の三井正則社長が「フルモデルチェンジのポイントは、仕事がしやすい、経済的、頼れる、選べるの4つ。軽トラは日本中であらゆる産業を支えてきた。いわゆる日本の文化だ。働く皆さまに自信をもってお届け出来るトラック」が誕生したと述べ、ダイハツは「女性や農業、地域の発展を支援していく」と挨拶した。
農水省が推進する「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った智恵を、様々な企業のシーズと結びつけ、新たな商品やサービス・情報を社会に発信し、農業で活躍する女性の姿を、多くの人に知ってもらうという取り組みだ。
ゲストとして登場した、安倍昭恵総理大臣夫人は、「農業女子プロジェクト」のサポーターでもある。「農業がこれから発展していくためには、女子の力が欠かせない。農業は、可能性のある素晴らしい産業」だと挨拶した。
(写真)
新型「ハイゼットトラック」と安倍昭恵夫人、三井社長
◆女性目線でマーケティング
「農業女子プロジェクト」参加企業を代表し、井関農機、東急ハンズ、三越伊勢丹ホールディングス、モンベルの4社が紹介されたが、井関農機の的場朱里さんは、「当社は農業現場において、女性は極めて重要な存在であると考えています。農作業で女性が大変だと感じていること、困っていることを、農業女子の皆さまと解決していくために農機の使い方やメンテナンスのセミナー、さらには農業・農業機械に関する意見交換会などを行っています」と述べた。
トークセッションの後、「農業女子プロジェクト」応援団長の林芳正農林水産大臣が会場に駆けつけ「このプロジェクトは、去年の11月から始められた。農業のマーケティングを、女子の目線で需要喚起していく。総理の昭恵夫人には農業女子プロジェクトの応援団を努めて頂いており、大変に心強い」と挨拶した。
三井社長は「ダイハツの新型ハイゼットは、女性が輝く社会を創ることをお手伝いしていく。日本の農業が、日本全体が元気になっていくことを願っている」と発表会を結んだ。
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