肥料需要減で販売減 片倉チッカリン第3四半期2015年2月12日
片倉チッカリンは2月10日、平成27年3月期の第3四半期決算を発表した。
肥料業界は、農業従事者の高齢化や後継者不足などの農業の構造的問題、生産コスト低減の動きなどにより肥料需要の低迷が続いている。加えて東日本大震災や原子力発電所事故からの農地復旧の遅れや、東北農産物に対する風評被害などの問題も未だに残っている。
こうした事業環境の下、同社グループは新中期事業3カ年計画「挑戦2016」の方針に沿い、昨年4月に新設した「つくば分析センター」を活用した土壌分析や栽培指導など、生産者ニーズに応え、地域に密着した提案型の営業に努めた。
第3四半期連結累計期間の営業成績は、主力の肥料事業分野において、原価圧縮に努めたものの、消費税増税前倒し需要の反動減や天候不順による肥料需要の減少により、販売数量が大幅に減少した。
結果、売上高は127億4500万円(前年同期比12.7%減)、営業利益1億1500万円(同54.9%減)、経常利益1億4700万円(同50.9%減)、当期純利益7500万円(同53.5%減)となった。
(関連記事)
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