農業女子トラクタお洒落に新登場 井関農機2015年6月11日
平成27年度下期新商品発表
井関農機(株)は6月9日、都内大田区産業プラザにおいて、平成27年度下期新商品として8品目29型式を発表した。また同会場において、業界初となる農業女子仕様トラクタ「しろプチ」Z15が披露された。
会場では、低価格で使いやすい90周年記念小型トラクタ「Z15」1型式や、トラクタZ15をベースに、農業女子プロジェクトの取り組みから生まれた、お洒落なトラクタ「しろプチZ15-JW」1型式が紹介された。
また、トラクタ「ジアスNT3」8型式、「ジアスNTA3」9型式、田植機「さなえPQZ5」3型式、「さなえNP-D」2型式、「乗用管理機JK18-2M」1型式、「炊飯器AR3」4型式の8品目29型式が発表された。
ヰセキトラクタ「Z15」は、同社の創立90周年機であり、「みんなのトラクタ」をコンセプトに鋭意開発された注目の小型トラクタだ。
誰にでも使いやすいシンプルな仕様で、誰にでも求めやすい低価格を実現したもので、「みんなのトラクタ」と称する所以でもある。この「Z15」を基に、農業女子仕様機として開発されたのが、「しろプチ」Z15-JWだ。
ヰセキは農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」に賛同し、当初から同プロジェクトに参画してきた。ヰセキの農業女子トラクタプロジェクトが、農業女子目線を重視し「使いやすくて、乗りたくなる」トラクタとして開発したのが、お洒落で可愛い「しろプチ」だ。
農業就業人口の半分は、女性であると云われている。「農業女子プロジェクト」では、農業や農業機械について抱える疑問や課題について、農業女子とともに解決しサポートすることを目的としており、ヰセキは農業機械の取り扱いセミナーを開催してきた。
これまで、農業機械のオペレーターの大半は男性が担っており、農機も男性目線で作られてきた。しかし近年は農機オペレーター分野でも、女性が増えてきており、女性が扱いやすい農機への要望が高まってきている。
農業女子から見た現在のトラクタについては、「乗り降りしづらい」「シート位置が悪く足がペダルに届かない」などの意見があった。そこでヰセキでは、女性ならではの視点で選んだ装備を搭載し、カラーやデザインにもこだわった農業女子仕様「しろプチ」Z15を開発、市場に投入することにしたものだ。
当日、発表会場に「農業女子プロジェクト」応援団長を自認する林芳正農林水産大臣と、あべ俊子副大臣が駆けつけ、農業女子プロジェクトメンバーらに「農産物を自ら作り、加工し、販売するという6次産業化も、当事者である女性の目線が無いと上手くいかない。品質の高い農産物は海外でも評価が高い。日本農業の発展のために頑張って頂きたい」とエールを贈った。
【「しろプチ」Z15の主な特長】
1.ホワイトカラーを採用
従来機のカラーと違い、明るいホワイトカラーを採用し、イメージを一新した。花束をモチーフにしたオーナメントが華やかだ。
2.農業女子限定仕様
○前後調整機能付きサスペンションシートを採用。クッション性が良く、シート位置の調整も可能で、長時間でも快適な作業が出来る。
○乗り降りしやすい補助ステップと補助グリップを装備。
○陽射しや紫外線除けのサンバイザーを標準装備。安全フレームと一緒に折りたためるので場所を取らず邪魔にならない。
○給油が楽な燃料給油台標準装備。
○水分補給時に便利で、小物入れとしても使用できるカップホルダ装備など。
発売時期は平成27年9月を予定しており、価格は税込で137万2680円?140万1480円(ロータリ付)。年間100台の販売を予定している。
(写真)農業女子トラクタ「しろプチ」Z15 応援に駆けつけた林芳正農水大臣
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