中山間地向け栽培管理ビークルを開発 農研機構2015年6月19日
農研機構生研センターと三菱農機(株)は、農業機械等緊急開発事業(緊プロ)において、中山間地水田作向けの多用途小型作業車(中山間ビークル)を開発した。
中山間ビークルは、各種作業機を付け替えることで、耕耘から代かき、田植え、管理作業(溝切り・薬剤散布・施肥)まで、幅広く利用できる乗用の多用途小型作業車だ。
小型乗用田植機をベースとして開発された作業車であり、従来の乗用田植機と比べ重心が低く、後輪が昇降することで転倒しにくい機構を備えている。狭隘な傾斜地の多い中山間地域で使用した場合でも、安全性が高いという特長がある。
現在、試作3号機で現地試験を実施し、性能調査をはじめ、実用化に向けた課題抽出を行っている。
この中山間ビークルと、緊プロで開発された中山間地対応型自脱コンバインを組み合わせることで、最少2台あれば、水田作業の乗用体系化が可能となる。
これにより、新規就農時の初期投資抑制が可能となり、高い耐転倒性能と圃場退出時の前上がり抑制機能が有ることから、農作業安全の向上にも寄与できるものと、農研機構では期待を寄せている。また、来年度以降の市販化に向けて農研機構は、平成27年7月2日に現地検討会を開催する予定だ。 本件に関する問い合わせは、農研機構生研センター企画部TEL:048-654-7030まで。
(写真)中山間ビークル(試作3号機、田植え機仕様)(左)、後輪昇降機構を作動させた状態(前方に9度傾斜)
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