秋の農作業安全確認運動推進会議開催 農林水産省2015年8月26日
農林水産省は農作業死亡事故を減少させるため、9月から10月まで2015年秋の農作業安全確認運動を実施する。本運動の開始にあたり同省は8月24日、農林水産省本館7階講堂において、同運動推進会議を開催した。
2015秋の農作業安全確認運動推進会議では会議に先立ち、農作業安全啓蒙ポスターデザインコンテストの結果を発表。農林水産大臣賞を受賞した伊藤葉菜子さん((株)信興テクノミストデザインセンター)らを表彰した。受賞挨拶で伊藤さんは「全国で農業生産に携わる人達の事故が無くなることを願っています」と述べた。
議題は次の通り
○「2015年春の運動の取組報告及び秋の運動の取組方針」(農林水産省生産局技術普及課)
○「電気柵に関する安全対策の徹底について」(農林水産省生産局農業環境対策課)
○「農作業安全関係団体の取組報告
・(一社)日本農村医学会
・日本GAP協会
・(一社)日本農業機械化協会
・全国農業機械商業協同組合連合会
・全国農業協同組合中央会
・日本農業労災学会
○「中央労働災害防止協会における取組について」(中央労働災害防止協会)
○「歩行用トラクターの事故防止に向けた実態調査」(生物系特定産業技術研究支援センター)
2015年農作業安全確認運動の春・秋通年のテーマは「多様な視点を取り入れた具体的な農作業事故対策の推進」だ。春の時点では585団体が農作業安全確認運動の推進に取り組んだ。秋の取組方針では、新たに「電気さくにおける安全対策の徹底」を盛り込んだ。
全中営農・経済改革推進部の早川至氏は「平成27年度JAグループ(秋の農作業安全月間)の設定について」を説明した。全中は、秋の農作業安全月間実施要領に基づき、JA全農、JA共済連、農林中央金庫、JA厚生連、家の光協会、日本農業新聞と連携して秋の農作業安全月間を設定した。
秋の農作業安全月間の意義を、各都道府県JAに周知してもらい、関係機関との連携のもと、各JA・都道府県中央会において創意工夫ある取組みの実践を要請した。
日本農業労災学会の三廻部眞己会長は「農作業事故を防ぐノウハウの現地研究大会の開催について」を説明、農作業事故防止では、「抽象論を排して具体論に徹すべきであり、農業労災を防ぐリスクアセスメント活動を、産官学が連携して展開すれば、農作業事故は必ず減る」と力説した。
(写真)農作業安全啓蒙ポスターデザインコンテストで農林水産大臣賞を受賞した伊藤葉菜子さんと、あべ俊子農林水産副大臣
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