窒素・りん酸は値上げ、加里は値下げ 27肥料年度春肥価格2015年11月2日
JA全農は、平成27肥料年度春肥(27年11月から28年5月)の価格を決定し公表した。
主要品目の価格変動率(27秋肥対比)は表の通り、窒素質肥料とりん酸質肥料は値上げ、加里質肥料は値下げとなっている。
複合肥料については、多くの銘柄で、窒素・りん酸の値上がりが、加里の値下がりを上回ったために、原料代合計として値上がりとなるが、「製造諸経費を引き下げて、値上げ幅を抑制し決着した」という。しかし、厳しい状況にある水稲については、水稲基肥一発肥などに使われる被覆尿素については、ナフサ価格の値下がりに伴う被覆資材のコスト低下を価格に反映するよう求めたほか、価格水準自体の是正を全農が強く求めた結果、表のように値下げを実現している。全農によれば、年々取扱いが伸張し太宗を占めるようになってきている被覆尿素入り銘柄の約8割の銘柄で値下げとなっているという。
JA全農では、JAグループとして自己改革に取組み、生産から販売までのトータルコスト低減、農産物生産にかかる多様化する農業者ニーズへの柔軟な対応に取組み「農家手取り最大化」をめざしているが、
▽土壌分析・診断にもとづく適正施肥、▽PKセーブや低成分肥料の普及拡大、▽安価な国内地域資源の活用、▽省力型施肥技術の普及推進、▽鉄コーティング水稲直播栽培の普及拡大、▽養液栽培など、施肥コスト抑制対策の一層の強化など、これまでも取り組んできている課題にさらに取り組んでいくことにしている。
また、硫安の大粒品については、国内メーカーの生産が減少しているために、不足分を割高な代替品(輸入)などを調達しており、JA、農家向け供給価格の変動率が表を上回ることがあるという。そのため全農では、割安な細粒品や尿素の使用を提案していく予定だという。
重要な記事
最新の記事
-
介護崩壊を食い止めよ【小松泰信・地方の眼力】2025年12月17日 -
米の相対取引価格下落 前月より565円下げ2025年12月17日 -
適用拡大情報 殺菌剤「日曹エトフィンフロアブル」、「ピシロックフロアブル」 日本曹達2025年12月17日 -
乗用全自動野菜移植機「PVDR200」を新発売 井関農機2025年12月17日 -
着色不良・日焼け・晩霜害 果樹の温暖化被害予測システムを開発 農研機構2025年12月17日 -
新規有効成分「シベンゾキサスルフィル」日本と韓国で農薬登録申請完了 日本農薬2025年12月17日 -
BASF「バスタポイントアプリ」が「minorasuポイントアプリ」にリニューアル2025年12月17日 -
林業スタートアップが社会的影響を可視化 インパクトレポート公開 森未来2025年12月17日 -
有明海産のり使用「堅ぶつ 焼のり味」期間限定発売 亀田製菓2025年12月17日 -
被災地で復旧支援する団体へ約767万円を寄付 こくみん共済 coop〈全労済〉2025年12月17日 -
全国各地の農家・多彩な品種 玄米サブスク「mybrown」リニューアル オーレック2025年12月17日 -
広島県廿日市市と包括連携協定を締結 タイミー2025年12月17日 -
「第3回旭物産のカット野菜を探せ恒例!冬のお宝探しキャンペーン」開催中 旭物産2025年12月17日 -
年末年始の産地を応援「配達休みに産まれた産直たまご」注文受付開始 パルシステム2025年12月17日 -
地産全消「野菜生活100宮崎月夜実グレープフルーツ&日向夏ミックス」新発売 カゴメ2025年12月17日 -
地域の有機資源循環を加速「汚泥肥料化パッケージ」提供開始 NTTビジネスソリューションズ2025年12月17日 -
旬のジビエを味わう「北海道エゾシカフェア」開催2025年12月17日 -
まるまるひがしにほん「魅力発見!地域ブランドフェスタ」開催 さいたま市2025年12月17日 -
ひきこもり当事者・経験者のリアル ショートドラマ公開 パルシステム連合会2025年12月17日 -
ジニア「プロフュージョン」に2品種追加 サカタのタネ2025年12月17日


































