加工・業務用ダイコン新品種「夏相撲」「秋相撲」の種子発売 サカタのタネ2021年3月26日
サカタのタネは加工・業務用の大きなサイズでも安定生産でき、肉質が緻密で加工した際の歩留まりがよいダイコン「夏相撲」と「秋相撲」の種子を営利生産者に向けて6月下旬から発売。2品種合わせて「相撲」シリーズとして展開する。
「夏相撲」(写真 左)と「秋相撲」
「夏相撲」は、ダイコン栽培に過酷な時期である夏まき品種で、「秋相撲」は秋まき品種。両品種に共通して、長期栽培におけるほ場歩留まりと、加工した際の歩留まりのよさが特長で、加工・業務用需要への適応性が高い。
「夏相撲」作型図
加工・業務用ダイコンの場合、多くは約1.4kg・2L以上と大きなサイズで収穫するが、通常より栽培期間が長いため、品種によっては根形が乱れ、病害やす入りの発生や、収穫・運搬・洗浄時の衝撃で割れが起きやすくなるなど生産現場の課題となっている。
「秋相撲」作型図
「秋相撲」は、需要の高い初冬に安定出荷できるのが強み。一方、「夏相撲」は、ダイコンにとって過酷な高温期栽培時の黒芯症などの生理障害や萎黄病など病害発生のリスクを軽減できることから生産者にとって大きなメリットがある。また、肉質が緻密なため、ツマやサラダなどに加工した際、青果の重さに対する歩留まりがよく、加工業者にとってもメリットのある品種といえる。
首部(ダイコンの上部)の色は淡く、青首内部が青肉になりづらく、内部は純白で加工した際の色味もよく、試験販売した産地からも加工・業務用としての適応性が高く評価されている。また、「相撲」シリーズは加工・業務用のほか、スーパーなどに出荷する青果用としても収穫できるため、加工・業務用需要に急激な変化が生じた際も生産者は柔軟な対応が可能。
ダイコン「夏相撲」と「秋相撲」種子の希望小売価格はいずれも800粒入り袋1120円、8000粒入り袋1万1000円、ペレットシード5000粒入り袋9050円。販売目標は両品種合わせて5000万円。全国のJA、種苗店を通じて販売。価格は税別。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































