窒素肥料市場 2026年に856億7000万米ドル規模に到達見込み2021年7月21日
株式会社グローバルインフォメーションは7月16日、市場調査レポート「窒素肥料の世界市場:業界動向、市場シェア・規模・成長率・機会および予測(2021年~2026年)」(IMARC Services Private Limited)を発売した。
窒素肥料の市場規模は、2020年に680億1000万米ドルの価値に達した。窒素肥料は無機の亜硝酸化合物で、主に作物の成長速度、質感、色、品質を向上させるために利用される。窒素は原形質の主要な構成要素として働き、光合成のプロセスに関与。肥料には主に、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸カルシウム、尿素などが含まれており、動物の糞尿と混合される。一定量を使用することで、花の分化を促進し、シュートの成長を早め、健全な花芽を作り、果実の品質を向上させる。
市場の動向と成長要因
世界的な人口増加と耕作地の減少は、市場の成長を促す主な要因のひとつ。さらに、政府が有利な政策を実施し、高収量のための先進的な肥料の使用を促進していることも、市場の成長を促す大きな要因となっている。
世界人口の急増に伴い、農作物の需要が大幅に増加。土壌の肥沃度を高め、トウモロコシ、コメ、サトウキビなどの農作物の収穫量を増加させるため、これらの肥料を採用するケースが増えている。さらに、都市化や工業化の進展に伴う耕作地の不足により、生産性を最大化するため、肥料の利用が増加している。
その他の要因としては、穀物ベースのバイオ燃料の需要増加や、より効率的で環境に優しいバイオ燃料を開発するための研究開発活動が活発化していることなどが挙げられる。同レポートは、今後、世界の窒素肥料市場は2021年から2026年の間に年率3.90%で推移し、2026年には856億7000万米ドルに達すると予測している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日