徳島大学と産学連携 半自動型スマート農業システムで実証実験開始 タキイ種苗2022年8月1日
タキイ種苗は、徳島大学大学院社会産業理工学研究部の安野研究室と共同でスマート農業への取組みの一環として、2021年11月から始めたラジコンを用いた農作業支援装置の操作補助方法の共同研究について、ほ場や農業用ハウス内での実証実験を8月から開始。徳島県で広く栽培されているニンジン、サツマイモ、レタス、トマトの生産現場を中心に、生産者にとって作業効率や操作性が高く、市販品を活用することで比較的安価で、幅広い作物に使用できるモデルの開発に取り組む。
ラジコン車を活用した農作業支援装置のイメージ
高齢化や、少子化が進み、人手不足が深刻化する中、農業の生産現場では、例えば保温資材や保温フィルムの設置や、資材の運搬など50メートル以上の距離を何度も往復する作業がある。こうした農作業を支援し、省力化、労働時間の短縮するため、実証では人の歩行速度以上の速度が出せ、市販品で入手できるラジコン車を用いて農作業を支援できるかを検証する。また、ほ場の表面は起伏や凹凸があり、遠くに離れた場合に操作が困難になることから、車載カメラやモニター、センサー、入力操作補助等を使用。農業従事者でも簡単に、ほ場で直進させる操作ができるような操作補助方法を検討する。
想定される使用シーンは、ハウス内の栽培ベンチ下への送風ダクトの設置や、連棟ハウスの遮熱剤(遮熱塗料)の塗布、施設内の清掃作業、畝間(通路)の除草作業、ニンジン栽培などトンネル内への灌水チューブの設置、葉菜類圃場での灌水チューブの設置など。
共同研究を担当する安野教授
生産ほ場での実証実験・改良を重ね、2023年夏の完成をめざす。想定販売価格は未定だが、市販のラジコン装置を利用できるようすることで、生産者が導入しやすい価格の設定に向けて研究を進める。また、市販のラジコン装置を活用することで、使用者自身で修理や整備ができ、ランニングコストの低減につながると考えられる。
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