種子の市場規模 2026年に730億7000万米ドル到達予測2022年8月17日
グローバルインフォメーションは8月5日、市場調査レポート「種子の世界市場(2022年)」(The Business Research Company)の販売を開始した。
同レポートによると、種子の市場規模は、2021年の551億米ドルから年平均成長率(CAGR)5.8%で成長。2022年に582億8000万米ドルとし、さらに2026年には730億7000万米ドルに達すると予測している。
種子市場は、不適切な生育条件下でも発芽する、新しい植物を生産する事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)による種子の販売で構成される。種子は、種皮に囲まれた受精胚珠。これは、植物胚を含み、作物の遺伝的・物理的な完全性を保証し、必要な植物個体群を提供し、植物に過酷な状況を生き抜く力を与える。生成された苗木は、より活発で急速に成長し、害虫や病気にある程度耐性があり、一貫した成長と成熟を保証する。
種子市場は、遺伝子組み換え種子と従来の種子で構成されている。遺伝子組換え種子は、除草剤耐性など特定の形質を持つように遺伝子操作された種子。また、作物の種類によって、穀物、果物、野菜、その他に分類されている。種子市場は、形質によって除草剤耐性、殺虫剤耐性、その他の形質に分類される。2021年の種子市場は、北米が最大地域となり、アジア太平洋市場は、今後最も成長率の高い地域となる見込み。
バイオ作物の高い採用率は、種子市場の成長に大きく寄与。バイオ作物とは、遺伝子組み換え植物を生産するための技術を伴う遺伝子組み換え作物のこと。バイオ作物の高い普及は、その需要を満たすために大量の種子の生産を促進している。例えば、農業バイオテクノロジーを共有する米国の非営利国際機関International Service for the Acquisition of Agri-biotech Applications(ISAAA)によると、2019年は1700万人の農家が1億9040万ヘクタールのバイオ作物を作付け、世界のバイオ作物の作付けヘクタールの56%が24の途上国によって作付けされていると報告された。バイオ作物の高い採用率が種子市場の成長を促進している。
技術的進歩が種子市場を形成しており、種子で事業を展開する主要企業は、コスト削減と品質向上のために先進技術の導入に注力している。例えば、2019年10月、インドの農業企業であるKaveri Seedsは、ハイブリッド綿の種子を生産するために遺伝的雄性不稔(GMS)技術の採用を計画。GMS技術は、苗の段階自体で雌系統を識別するのに役立ち、ハイブリッド綿の種子コストを削減できる。
2020年8月、スイスの農業科学技術企業であるシンジェンタ社がSensasko社を非公開の金額で買収した。これにより、Sensasko社は南アフリカの小麦、トウモロコシ、ヒマワリ市場に参入することが出来るようになった。Syngenta Seedsはviptera形質転換技術を導入することで、イノベーションと技術への投資に貢献することができる。Sensasko社は南アフリカに本社を置く種子会社。
重要な記事
最新の記事
-
需要に応じた生産が原理原則 鈴木農相が就任会見2025年10月22日
-
新農相に鈴木憲和氏 農政課題に精通2025年10月22日
-
鳥インフルエンザ 北海道で今シーズン1例目を確認2025年10月22日
-
【2025国際協同組合年】協同組合間連携で食料安全保障を 連続シンポ第7回2025年10月22日
-
身を切る改革は根性焼きか【小松泰信・地方の眼力】2025年10月22日
-
将来を見通せる農政一層前に 高市内閣発足・鈴木農相就任で山野全中会長が談話2025年10月22日
-
丸の内からニッポンフードシフト「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2025」開催 農水省2025年10月22日
-
来年の米生産 米価高を理由に3割が「増やしたい」米生産者の生産意向アンケート 農水省2025年10月22日
-
全農チキンフーズから初の農協シリーズ「農協サラダチキン」新発売2025年10月22日
-
世界選手権出場かけて戦うカーリング日本代表チームを「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年10月22日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島の食材たっぷり「かごしまの宝箱プリン」を紹介 JAタウン2025年10月22日
-
京野菜セットなど約70商品が送料負担なし「JA全農京都ショップ」で販売中 JAタウン2025年10月22日
-
「北海道JAるもいフェア in 東京競馬場」とにかく明るい安村が登場 開催2025年10月22日
-
大量合成可能なジャガイモシロシストセンチュウ ふ化促進物質を発見2025年10月22日
-
世界各地から収集したイネ遺伝資源「NRC」整備とゲノム情報を公開 農研機構2025年10月22日
-
【消費者の目・花ちゃん】世界陸上 生の迫力2025年10月22日
-
柿谷曜一朗氏の引退試合「THE LEGEND DERBY YOICHIRO KAKITANI -LAST MAGIC-」にタイトルパートナーとして協賛 ヤンマー2025年10月22日
-
柿「太秋」出荷本格化 JA鹿本2025年10月22日
-
台風22・23号の被害に伴う八丈島へ支援物資を送付 コープみらい2025年10月22日
-
店舗、宅配ともに前年超え 9月度供給高速報 日本生協連2025年10月22日