肥料高騰受けて下水からの再生リンで安価なエコ肥料 JA全農ふくれんが来月から販売2022年8月29日
JA全農ふくれんは、福岡市と連携して、下水から回収した再生リンを肥料原料とした肥料を開発し、来月から販売を始める。肥料価格が高騰する中、循環型社会も見据えた取り組みで、一般の肥料より2割程度安価で販売するという。
再生リンを活用して開発された肥料
開発された肥料は、「e・green」シリーズの「8・8・8」「7・7・7」「14・5・5」の3種類。粒状タイプで、栽培する作物に応じて堆肥やチッソなどの割合が異なる。9月から福岡県内のJAを通して一袋20キロで販売を始める。
福岡市では、博多湾の環境保全のために同市道路下水道局和白水処理センターで下水の高度処理を行っており、その過程で回収しているリンを「再生リン」として肥料原料に活用した。JA全農ふくれんによると、肥料に使用する再生リンは、年間80トンまで調達することが可能で、5%含有の肥料の場合、8万袋分を製造することができるという。
JA全農ふくれんと福岡市は、今回の取り組みについて、市民生活で出る下水から回収した再生リンによるエコ肥料で農家が野菜をつくり、市民に提供することで、循環型社会の構築を目指したいとしている。
日本はリン安や塩化加里などの肥料原料を輸入に依存しているが、産出国の輸出規制やウクライナ紛争などで価格g高騰し、農家の経営を直撃している。JA全農ふくれんは、「みどりの食料システム戦略」の推進に向けて、再生リンとJAグループの堆肥を使用することで、環境負荷軽減に努め、豊かな食生活につなげたいと話している。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(10月1日付)2025年9月19日
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年9月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】トランプ流企業統治改変の怪しさと日本への影響2025年9月19日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋まき小麦防除のポイント 除草とカビ対策を2025年9月19日
-
農業土木・鳥獣対策でプロフェッショナル型キャリア採用 課長級の即戦力を募集 神戸市2025年9月19日
-
「ヒノヒカリ」2万9340円 JAおおいたが概算金 営農支援が骨子2025年9月19日
-
米価下落に不安の声 生産委員 食糧部会2025年9月19日
-
【石破首相退陣に思う】地方創生、もっと議論したかった 日本共産党 田村貴昭衆議院議員2025年9月19日
-
配合飼料供給価格 トン当たり約550円値下げ 2025年10~12月期 JA全農2025年9月19日
-
(453)「闇」の復権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月19日
-
「1粒1粒 愛をコメて」来年産に向けた取り組み 令和7年度 水稲高温対策検討会を開催 JA全農ひろしま2025年9月19日
-
9月21日に第6回「ひろしまの旬を楽しむ野菜市」 「3-R」循環野菜や広島県産野菜を販売 JA全農ひろしま2025年9月19日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」熊本市で27日に開催2025年9月19日
-
「長崎県産和牛フェア」東京・大阪の直営飲食店舗で開催 JA全農2025年9月19日
-
大阪・関西万博で「2027年国際園芸博覧会展 未来につなぐ花き文化展示」開催 国際園芸博覧会協会2025年9月19日
-
東京科学大学と包括連携協定を締結 農研機構2025年9月19日
-
日本の稲作を支えるデジタル技術を大阪・関西万博で紹介 BASFジャパン2025年9月19日
-
素材のおいしさ大切に 農協シリーズ「信州あづみ野のむヨーグルト」など新発売 協同乳業2025年9月19日
-
オートノマス水素燃料電池トラクタを万博で初披露 クボタ2025年9月19日
-
農業の未来を包装資材で応援「第15回 農業WEEK」出展 エフピコチューパ2025年9月19日