肥料価格上昇分の9割まで上乗せ助成へ 千葉県が農家への独自支援へ11億円余を予算化2022年9月14日
ウクライナ情勢などで肥料価格が高騰する中、千葉県は9月補正予算案に、肥料価格の上昇分を助成する緊急支援事業として11億5000万円を盛り込み、農家への独自支援に乗り出す。国が肥料価格上昇分の7割を補てんする農家に対し、さらに2割を上乗せすして助成する仕組みで、農家への補てんは合わせて9割になる。
千葉県は、ウクライナ情勢等による物価高騰で厳しい経営に直面している農家を支援する「肥料価格高騰緊急支援事業」を9月補正予算案に盛り込んだ。
対象者は、国の肥料価格高騰対策の対象となる、化学肥料の使用量2割低減に向けて取り組む農業者のグループ。今年の秋肥から来年の春肥として購入する肥料について、一定の計算式で算定した肥料費増加額の2割を上乗せ助成する。国が助成する7割と合わせて価格上昇分の9割を補てんすることになる。
千葉県生産振興課は、「さまざまな資材が高騰する中、農家の負担を抑えるとともに迅速に支援できる策として国の助成に上乗せすることにした」と話し、対象となる農家に年内にも助成金を渡したいとしている。
また、燃料や資材価格の高騰で経営に影響を受けている施設園芸について、農業者が省エネを促進する取り組みを支援することも決め、認定農業者や認定新規就農者を対象に、ヒートポンプなどの省エネ機器や資材の導入経費の一部を助成する事業に1億円を計上、さらに省エネに向けた暖房機の運用方法などを解説する動画の作成に500万円を盛り込んだ。
千葉県は、肥料価格高騰緊急支援事業を含む総額673億7800万円の9月補正予算案を、今月15日に開会する千葉県議会に提出する。
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