黒腐病耐病性、玉ぞろいのよいキャベツ「ふうりん」種子を発売 サカタのタネ2022年11月30日
サカタのタネは、黒腐病耐病性があり、玉ぞろいのよいキャベツの新品種「ふうりん」の種子を2023年1月下旬から営利生産者向けに発売する。
キャベツの新品種「ふうりん」
「ふうりん」の最大の特長は、黒腐病耐病性であること。黒腐病は温暖地や暖地の10月から11月に収穫時期を迎える作型で最も発生しやすい病害で、特にキャベツの生育後半に発生しやすく、玉を形成する時期の生育に影響を与える。ほ場全体で激しく発生すると出荷が遅れるだけでなく、出荷自体ができなくなる場合もあり、特に温度が高い時期のキャベツ生産では同病害への対応が重要な課題となっている。
「ふうりん」は同社のキャベツの中でもトップクラスの黒腐病耐病性品種で、バーティシリウム萎凋病への耐病性、萎黄病への抵抗性もある。玉はバランスのよい偏円形に近い横長気味の形状で、鮮やかな濃緑色。食感はみずみずしく程よい肉質で、サラダはもちろんどんな料理でも美味しく食べられる。玉ぞろいと耐倒伏性に優れることから収穫しやすく、高品質な青果の安定生産を期待できる。
試作産地からは同品種の高い黒腐病耐病性、耐倒伏性のほか、そろいがよく鮮やかな濃緑の青果で見た目にも優れることが高く評価されている。なお、同品種は「第68回全日本野菜品種審査会」(群馬県)で一等特別賞、農林水産大臣賞を受賞した。
キャベツ「ふうりん」の種子の希望小売価格は1袋2000粒入り5390円。ペレット種子1缶(5000粒入り)1万5620円。全国のJA、種苗店を通じて2023年1月下旬から発売。価格はいずれも税込。
キャベツ「ふうりん」の作型図
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































