香りのバイオスティミュラント「すずみどりXL」全国で発売 ファイトクローム2022年12月21日
株式会社ファイトクロームは、"緑の香り"で農作物を高温から守る資材「すずみどり」の改良版『すずみどりXL』を12月から全国で発売した。
すずみどりXL
作物の高温耐性を高める揮発性バイオスティミュラント「すずみどり」は、同社と神戸大学の共同研究で開発され、2019年度農芸化学技術賞を受賞。このほど、タブレットからスティックタイプに形状が変わり、持続期間が従来の3倍の約3か月で放出量は2倍となり、さらに効果的で使いやすくなった。ハウス内の高温対策および炭酸ガスの吸収サポートで光合成向上を促し、増収効果が見込まれる。
「すずみどり」は、「緑の香り(ヘキセナール)」を感じとった葉は、気孔を開き「水分」と「熱」を放出。生長点や花芽を高温障害から守り、さらに光合成を向上させる。この植物特有の「緑の香り」は、"植物間コミュニケーション"の手段としても使われ、虫による傷害や環境変化を感知すると自身の防衛本能を高めるとともに、外部に「香り」を放出することで、周りの植物にもその情報を伝える。
「バイオスティミュラント」は、高温や乾燥、冷害などの環境ストレス耐性を向上させることにより、作物の生産性を向上させる資材の総称。肥料、農薬に次ぐ第三の農業資材として期待されており、2-ヘキセナールを有効成分とした「すずみどり」は、植物の香り成分を利用した世界初のバイオスティミュラントとなる。
同技術は2014年より実際のほ場試験を開始し、トマトなどの果菜類、葉菜類、花卉類、水稲などの多くの作物で、収穫量が2割程度増収するなどの効果が確認されている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日