促成・夏秋栽培で高秀品率 食味のよい大玉トマト「れおん」種子発売 サカタのタネ2023年5月12日
サカタのタネは、促成・夏秋栽培で秀品率が高く、食味のよい大玉トマトの新品種「れおん」を発売。営利生産者向け種子を10月から販売する。
大玉トマトの新品種「れおん」
「れおん」は、促成栽培の栽培期間にあたる厳寒期や日射量の少ない時期に発生する空洞果や、栽培後半の高温期に発生しやすい黄変果が少ないトマト。栽培期間を通して秀品率の高い青果を出荷できる点が評価されており、収益性にも期待できる。
夏秋栽培では、高温期に裂果や軟化が発生しやすく、秀品率の低下が課題となっているが、「れおん」は、温度が下がり始める秋口においても裂果の発生が少なく、栽培後半まで玉の肥大力に優れている。
近年、地球温暖化に伴う猛暑に加え輸送時間の長期化の影響で、特に夏秋トマトにおいて果実の軟化など輸送中の品質低下も大きな課題となっている。これらは出荷ロスにつながるほか、店頭での日持ちが悪くなることから、果実が硬くしっかりした肉質の輸送性の高い品種が求められている。「れおん」の品質と優れた輸送性は、夏秋トマトの一大産地である北海道からも高く評価されている。
作型は促成栽培と夏秋栽培に最も適しているが、抑制栽培でも使用可能。すっきりとした味わいで食味がよく、冬春トマトでも夏秋トマトでも高品質な青果を出荷できる。
なお、「れおん」は同社オリジナルの赤熟もぎり統一青果ブランド「王様トマト」としても出荷できる。大玉トマト「れおん」種子の希望小売価格は、1000粒入り袋2万5850円(税込)。全国の種苗店、JAルートを通じて販売。
大玉トマト「れおん」の作型図
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