売上高は4.7%増 2023年3月期決算短信 住友化学2023年5月18日
住友化学株式会社は、2023年3月期の決算短信(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
同社グループの売上高は2兆8953億円で前年同期比4.7%増となった。コア営業利益は928億円で前年同期比60.5%減、営業損益は310億円の損失となった一方、親会社の所有者に帰属する四半期利益は70億円で前年同期比95.7%減となった。
健康・農薬事業部門では、メチオニン(飼料添加物)が前連結会計年度に比べ市況が下落した。一方、農薬は南米で販売が大きく伸び、インド等でも出荷が堅調に推移した。また、円安による在外子会社の邦貨換算差の影響もあった。この結果、売上収益は5984億円で前年同期比1246億円増となった。コア営業利益は原材料価格上昇の一方で、販売の増加や円安に伴う輸出手取りの増加等により、573億円で前年同期比150億円増となった。
エッセンシャルケミカルズ部門では、合成樹脂やメタアクリル、各種工業製品等は原料価格の上昇により販売価格が上昇した一方、自動車用途を中心に需要が落ち込んだため出荷が減少した。この結果、売上収益は8529億円で前年同期比104億円増となった。コア営業損失は342億円で前年同期比877億円減となった。
エネルギー・機能材料部門では、アルミニウムや正極材料の市況における上昇に伴い販売価格も上昇し、リチウムイオン二次電池用セパレータの出荷が堅調に推移した。この結果、売上収益は3425億円で前年同期比261億円増となった。コア営業利益は152億円で前年同期比48億円減となった。
情報電子化学部門では、半導体プロセス材料であるフォトレジストは需要が伸びたことにより出荷が増加した。一方、ディスプレイ関連材料は出荷が減少した。この結果、売上収益は4312億円で前年同期比425億円減となった。コア営業利益は476億円で前年同期比102億円減となった。
医薬品部門では、米国におけるラツーダ(非定型抗精神病薬)の独占販売期間終了の影響を受けた。また、オルゴビクス(進行性前立腺がん治療剤)、ジェムテサ(過活動膀胱治療剤)等の売上が伸び増収となった。一方、国内では薬価改定等の影響を受けた。また、販売費および一般管理費や研究費が増加した。この結果、売上収益は5849億円で前年同期比68億円減となった。コア営業利益は162億円で前年同期比455億円減となった。
その他の事業では、売上収益は854億円で前年同期比182億円増となった。コア営業利益は104億円で前年同期比54億円減となった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(148)-改正食料・農業・農村基本法(34)-2025年6月28日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(65)【防除学習帖】第304回2025年6月28日
-
農薬の正しい使い方(38)【今さら聞けない営農情報】第304回2025年6月28日
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日