水田から発生する温室効果ガス削減をJクレジット化「paditchカーボン・オフセット」開発 笑農和2023年8月24日
スマホでかんたん水管理「パディッチ(paditch)」を販売する笑農和(富山県滑川市)は、同サービスを導入する農地が自動でJクレジットを生成できるシステム「paditchカーボン・オフセット」を開発し特許を取得した。今秋の正式ローンチに向けて、クレジットの購入を希望する「企業パートナー」と中干しでクレジットを創出する「農家・農業法人・自治体パートナー」を募集している。
「aditchカーボン・オフセット」概要
「paditchカーボン・オフセット」は、3月に農林水産省によってJクレジットの方法論として登録された「水稲栽培における中干し期間の延長(AG-005)」を活用している。
「カーボンパートナープログラム」において企業パートナーは、paditch導入料金を負担することで、当該の導入圃場で創出したクレジットを全て取得できる。今後予測されるクレジット争奪競争を回避しながら安定したクレジットを確保することができ、中干し延長作業の状況や削減量などを閲覧が可能。企業パートナーの募集条件は、100~300圃場規模のJクレジットを購入すること。
一方、農家・自治体パートナーは、paditchを無償または低価格で導入でき、paditchを使って通常の水管理作業をするだけで、煩雑なJクレジットの申請・審査等を意識せずクレジットの創出が実現。導入効果の「水管理労力の約80%を削減、収量約16%アップ」を享受できる。農家・農業法人・自治体パートナー募集条件は、実施圃場を所有し、paditchを利用して中干し延長を実施すること。
いずれも問い合わせは、笑農和経営企画室(電話)076-482-3998または(メール)info@enowa.jpへ。
水田水管理システムpaditch
水田水管理システム「paditch」は、スマホ・タブレット・PCを使って、水田におけるスマートな水管理を実現する製品。paditchの水位調整機能を使うと、田植え後の水管理を遠隔で操作でき、あらかじめ水位・水温を設定しておくことで、自動で開閉できる。手動で行う水管理では、何枚もある田んぼを一か所ずつ車で回ったり、細い畦道まで時間をかけて歩いていき手作業で水門を開閉するなど手間がかかるが、paditchの導入により、時間と労力の削減につながる。
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