自動化農業システム『Sustagram Farm』モデルハウスが鹿児島県に竣工 タカミヤ2023年8月28日
足場をはじめとする仮設機材の総合プラットフォーマーとして、建設業界を支えるソリューションを提供するタカミヤとAGRISTの共同事業である自動化農業システムパッケージ『Sustagram Farm』の農業用モデルハウスが鹿児島県東串良町に竣工。タカミヤのハウス「G-Castle Neo48」に、AGRISTのピーマン自動収穫ロボット「L」が実装された。
タカミヤのハウス「G-Castle Neo48」
『Sustagram Farm』は「経験と勘からの脱却」を目的とし、ロボットとAIを活用し再現性高く稼げる農業を実現するための自動化農業システムパッケージ。AGRISTが展開する農業用ロボット、データを用いた再現可能性の高い農業アシストサービス、スマート農業に最適化されタカミヤの農業用ハウスの事業をかけ合わせ、農業経験値の低い人でも使いこなせる、持続可能な農場整備をサポートする。
ハウスに導入するロボットは、搭載されているカメラから得たハウス内のピーマンの画像をAIが識別・判断し、自動で収穫を行う。また、独自機能の収穫ハンドで茎を短くカットし、ピーマンの出荷基準の茎の長さにするため、収穫後そのまま出荷。ロボットを導入することで、収穫時の人手不足をサポートすることが期待される。
また、ロボットがハウス内を移動しながら各農場ごとのオリジナルデータを集めることで、より効率的な営農の場や環境を提供する仕組みの搭載も予定。テクノロジーを活用することで、新規就農者だけでなくすべての生産者の収益が向上することを目標としている。
ピーマン自動収穫ロボット「L」
タカミヤの農業用ハウスは、高軒高でありながらアーチピッチを極限まで広げ、高い採光性を確保。今回、AGRISTのピーマン自動収穫ロボット「L」に適応するために、ハウス内上部にワイヤー式のレールを作成し、ロボット「L」の導入を可能にした。また、日々の管理作業を遮らないよう、ハウス内の高位置にロボットが旋回するレールを作成した。
今回使用したタカミヤの農業用ハウス「G-Castle Neo48」は施設園芸協会の構造指針に基づいた独自の設計手法により日影となる鋼材を極力減らし、堅牢でありながらより採光性の高い作物の生育に理想的な環境を実現。屋根面のアーチに汎用性の高い 48.6φ(直径 48.6mm)足場鋼管を採用し、建設コストの低減にも取り組んでいる。
大きな天窓を標準装備しているため換気性も高く、ハウス内の環境制御や高温対策に取り組みやすい仕様。また、アーチパイプの強度を高くしたことにより、ピッチ幅を従来の 50センチから150センチに広げ、日影になる鋼材の量を削減し、より多くの日光を取りこむことが可能にした。
『Sustagram Farm』概要
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