プラスチック不使用の「環境適応被覆肥料」開発 セントラル硝子グループ2024年5月24日
セントラル硝子グループのセントラル化成は5月23日、プラスチックを使わずに優れた緩効性を有する「環境適応被覆肥料」の量産化を目指した開発に移行できる技術が得られたことを発表。、2025年からの圃場溶出試験、2026年の栽培試験を経て、2027年の上市を計画している。
開発品の外観と被覆殻の状態
セントラル硝子グループは、緩効性を有する被覆肥料(セラコート)を中心に化学肥料を製造・販売している。被覆肥料は、作物の生育に合わせて肥効成分の溶出を制御できる肥料。人手不足と高齢化が進む日本の農業にとって欠くことができない農業資材といえるが、近年ではプラスチック被覆殻の河川などへの流出が問題となり、環境に配慮した被覆肥料が強く求められている。
同社グループはプラスチックを使わずに優れた緩効性を有する「環境適応被覆肥料」開発を進め、このほど、量産化を目指した開発に移行できる技術が得られた。開発品は、プラスチックではない被覆材料で構成された被覆窒素肥料で、25℃水中における窒素成分の溶出は、現行セラコートに類似。長期銘柄では、初期溶出を抑制するシグモイド型を示す(図1)。
図1:開発品(4銘柄)の25℃における水中溶出挙動
また、溶出後の被覆殻は、僅かな力で壊れる「脆さ」も有していることから、環境課題の解決に大きくつながるとみられる。同社では現在、量産化の技術開発に取り組んでおり、2025年からの圃場溶出試験、2026年の栽培試験を経て、2027年の上市を計画している。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































