「におい」DXで付加価値創造 レボーンへ出資 アグリビジネス投資育成2024年6月6日
アグリビジネス投資育成株式会社は6月6日、「におい」を可視化・定量化し、食産業の異常検知や官能評価など「におい」に係る業務のDX化を推進する株式会社レボーンに出資したことを発表した。
レボーンは、人の嗅覚の再現に若い頃から取り組んできた同社の松岡広明社長が、「においの民主化」を掲げて創業したスタートアップ企業。人の嗅覚については未解明の部分が多く、人は「におい」を「なんとなく」処理・評価していると言われている。同社は、においセンシングデバイスとAIを独自開発し、「におい」に関する膨大なデータの蓄積により「におい」を可視化・定量化。「なんとなく」ではなく、専門家でなくても「におい」を適切に識別・評価できるサービスの構築、普及に取り組んでいる。
食産業を含む多くの企業では、品質管理や商品開発の現場で「におい」による異常検知や官能評価を人の嗅覚によって行われているが、心身の負担が大きい上、人によって評価が異なり、日々の体調で同じ人でも評価が異なるなど、不安定な側面もある。また、「におい」の専門家の育成には長い年月を要するだけでなく、近年は「におい」に関わる業務に従事する人材の後継者不足にも生じ、人の嗅覚に頼った評価には持続可能性の課題が浮き彫りになっている。
アグリビジネス投資育成は、持続可能な食のバリューチェーンの構築に向けて、レボーンのにおいセンシングデバイスとAIによる「におい」の可視化・定量化サービスが、食産業の品質管理や商品開発等の現場で「におい」に関する課題解決につながることや、日本の優れた農産物や食料品を「におい」(香り)という軸でさらなる付加価値を生み出しうると評価し、出資を決めた。株主である日本政策金融公庫、農林中央金庫など系統組織等のネットワークを活用しながら、レボーンが手がける事業をサポートする。
アグリビジネス投資育成は、農業法人の財務、経営、事業を支援するため、600社を超える出資とその後の育成事業を行っている。根拠法改正を踏まえ2022年2月から、「国内農林漁業及び食品産業の持続的な発展」を目的として、漁業・林業法人、国内外の「食のバリューチェーン」に関わる企業を含む、地域の主力産業である農林水産業者やそれらに関わる新しいビジネスの創出や新たなバリューチェーンの構築・改善等に取り組む事業者に対する支援に取り組んでいる。
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