農業の生産性を高める圃場遠隔制御サービス「みどりスイッチ」提供開始 セラク2024年10月8日
株式会社セラクは11月1日、『みどりクラウドシリーズ』の新製品として、農業の生産性を高める圃場遠隔制御サービス「みどりスイッチ」の提供を開始する。
農業従事者が減少する中、安定した食料供給体制を確立するために、農業の生産性を高めることが求められている。同社は、圃場環境を遠隔でモニタリングできる「みどりクラウド」を2015年から提供。これまでに、みどりクラウドは全国累計3000か所を超える圃場の栽培環境を可視化し、栽培の安定化を実現している。
新たにリリースする「みどりスイッチ」により、圃場内の設備を遠隔から操作することが可能となり、農業生産の省力化を実現でき、より農業の生産性を高めることができる。
「みどりスイッチ」を利用すると、生産者は自身のスマートフォンから圃場内の設備に電気信号を送ることが可能。この電気信号により、圃場内の制御装置の稼働をコントロールできるため、圃場を巡回しなくても、遠隔から圃場設備を制御できる。
例えば、ある圃場では従来、灌水はポンプを稼働させ、コックを開く作業工程が、すべて手作業で行われていたため、灌水作業に2時間〜6時間を費やしていた。そこで、スイッチを入れれば自動的に一定時間灌水が行われる灌水制御盤が開発され、省力化が進められてきたが、依然としてスイッチを入れる作業は人が行っていたため、灌水制御盤を導入したとしても、作業時間は1〜2時間を要していた。こうした圃場に「みどりスイッチ」新たにを導入することで、生産者が現地に行かなくても遠隔で手元のスマートフォンから操作が可能となり、およそ1分程度で作業を完了させることができる。
「みどりクラウド」ではこれまで、三基計装株式会社の「ふくごう君シリーズ」や、東都興業株式会社の「電動カンキットN制御盤Plus」、高圧ガス工業株式会社の「炭酸マスター」など様々な制御機器と連携してきたが、今回の「みどりスイッチ」は汎用性が高く、接点入力を有する機器であれば接続が可能。すでに栽培の現場で利用されている機器をそのまま利用できる。
「みどりスイッチ」を先行して試験導入した利用者は、「ビニールハウス毎に現地で灌水開始の作業を行っていたため、導入により大きな省力化に繋がった」「タイマー設定では実現できなかった、モニタリングデータを活用した細かい環境制御が可能となった」などの声が寄せられている。
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