国内初 化学強化廃棄塩を肥料原料にリサイクル ADY×ユーグレナ2024年10月18日
AGC株式会社の100%子会社のAGCディスプレイグラス米沢(ADY) とユーグレナは、車載ディスプレイ用カバーガラスの化学強化工程で発生する廃棄塩を、肥料原料としてリサイクルすることに日本で初めて成功。ADYで発生した廃棄塩をリサイクルし製造された肥料は、ユーグレナから販売している。
同件について7月8日、AGCとユーグレナは特許を出願した。
ADYは、車載ディスプレイ用カバーガラスの強度を高めるため、硝酸カリウムを主成分とする溶融塩を用いて化学強化を行っている。この工程で使われた塩は焼却処理や埋め立て処理によって廃棄され、環境負荷につながっていた。
固化した化学強化廃棄塩
また、廃棄塩に含まれる窒素・カリウムは肥料の三要素を構成する重要な成分だが、これらの成分を含む肥料原料は大部分を輸入に依存しているため、国際情勢の影響により供給が不安定になりやすいことが懸念されていた。
ユーグレナのサステナブルアグリテック事業では、未利用資源を飼料や肥料へと活用し循環型農業の実現に向けて取り組んでいる。このほど両社は、廃棄塩に高濃度の窒素・カリウムが含まれていることに着目し、肥料原料としての活用を実現した。
当廃棄塩由来肥料(上)と既存肥料(下)のコマツナの栽培比較 既存肥料と遜色のない発育を確認
今回の協業を通じて、肥料原料として廃棄塩をリサイクルできることを確認。今後は、AGCグループから排出される全ての廃棄塩をリサイクルすることを目指す。また、焼却処理に伴うCO2排出や埋め立て処分による環境負荷の低減とともに、国内の未利用資源活用により、肥料原料の海外依存度の減らすことにつなげる。
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