ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
株式会社サタケは、新型業務用精米機「ミルモアⅡ」を1月17日より販売開始する。
1986年の発売以来、業務用精米機「ミルモア」は精米品質の高さが評価され、多くの精米工場で愛用されている。このたび、長年にわたるユーザーの声を反映した「ミルモアⅡ(型式名:HPR1500C)」を発売する。同製品は、基本的な精米品質を継承しつつ、より安定した品質の確保やDX(デジタルトランスフォーメーション)対応を兼ね備えた次世代型精米機。
ミルモアⅡは原料供給部にロータリーバルブを採用し、原料の安定供給により精米品質にムラのない、連続精米を実現する。また、エア圧制御を搭載。精米中の負荷変動をリアルタイムで感知し、瞬時にエア圧を自動調整することで、精米作業のムラを抑えることが可能になった。これらの機能により、従来機に比べ処理能力が10%向上し、作業の効率化や時間短縮の効果も期待できる。
DX対応では、モバイル端末で専用アプリをダウンロードし、精米機と連動させることで、運転状況や精米ロール、金網などの消耗部品の使用時間、異常通知をリアルタイムで把握できるようになった。メンテナンス作業や現場の業務の効率化と遠隔管理の利便性が大幅に向上する。
価格は748万円(税込・据付工事費別途)。
【寸法】(mm)
ミルモアⅡ(型式名:HPR1500C)
【特長】
1. 精米品質の向上と安定生産
(1) ロータリーバルブで原料供給
常に安定した原料供給により、精米品質にムラのない安定加工が可能。原料特性による流れの変化や調整にも柔軟に対応。
(2) ミルモアの精米品質を受け継ぐ精米室
ミルモアの精米品質を継承し、糠切れの良い精米を安定して生産可能。
(3) エア圧制御による精米調整
精米中の負荷変動に対して瞬時に追従するエア制御を採用し、精米を自動コントロール。
2. 生産性を向上
(1) 精米能力を最大10%向上
従来機(HPR25B)の最大精米能力1,500kg/hに対して、ミルモアⅡは1,650kg/hに向上。
(2) 残留米の自動排出を標準装備
原料が少なくなると、自動で終了工程に切替。最終原料まで精米加工し、機内残留米を自動で排出する。
3. オペレータにやさしい操作性
(1) 日常点検とメンテナンスを簡単に
動力制御盤と吸引ファンを内蔵し、カバーを最小限に。
部品の脱着と安全性に配慮した設計で日常点検・清掃・メンテナンスの簡便化を実現。
(2) カラータッチパネルを採用し誰でも簡単操作
タッチパネルのサイズは5.2インチ。操作や稼働状況の確認が視覚的にわかりやすく、直感的な操作が可能。
(3) リモート監視で作業効率を向上
精米機とモバイル端末を連携すると、モバイル端末から精米機の運転状況や異常通知等をリアルタイムに確認できる。
※Wi-Fi環境と専用アプリ(Pro-face Remote HMI)有料ダウンロードが必要
【仕様】
型式:HPR1500C
対象原料:日本国内産短粒種玄米(うるち米、もち米)※1
最大処理能力:1,650kg/h※2
最低精米量:玄米:60㎏
標準装備:吸引ファン、制御盤
所要動力:本体:18.5kW ロータリーバルブ:0.04kW三相 200V
機体質量:533㎏
必要エア量:300NL※3
必要集塵量:10㎥/min
オプション:中継ファン、自動循環排出用切替弁、研削式精米機、携帯・タブレット端末用アプリ
※1 対象原料に中長粒種、特定米穀、酒米は含まない。
※2 能力は品種により異なる。研削式精米機を接続しない場合。
※3 昇降機SEV3R使用時。エア使用量は使用する昇降機によって変動する。
【メーカー希望小売価格】
748万円(税込・据付工事費別途)
【発売日】
2025年1月17日
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日