農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
クボタは農作業の安全対策として、新安全性検査に適合した農業機械の発売やスマート農機でも安全性を高め、販売会社との連携による顧客接点での活動、オンライン企画を一体で取り組んでいる。2月26日に農水省が開いた「農作業安全対策全国推進会議」で報告した。
実機を使った安全啓発の様子
今年4月に基準が改定される新安全性検査に適合した装備では、トラクター「テラスト(25、30馬力)」に自動でエンジンを停止するPTOインターロック、着用忘れを防ぐ巻き取り式シートベルト(リマインダー付き)。コンバイン「カルウェイ(2条~3条刈)」には作業時のレバー操作でエンジン回転数がダウンし、フィールドチェーンが減速するなどの手こぎあんしん機構を備える。各種のスマート農機は作業の効率化とともに、初心者でも安定作業ができるようにしている。
子会社のクボタアグリサービスや、販売会社とは展示会などで安全コーナーを設置したり、実機を使った研修などで連携している。安全啓発活動は24年春に全国384回で3万5021人、24年秋は472回で1万5667人が参加した。また、農機の順調な稼働が安全性に
つながるという側面から、メンテナンスのアフターサービスや、利用者自身のアフターケアも促進している。また、旧型トラクターの転倒時のケガを防ぐ「トラクタ用後付け安全フレーム・シートベルト」は昨年末に販売を終えたが、現行製品は標準装備し、中古機の下取り・買い替えを進めている。
オンライン企画では昨年、2年ぶりに開いた夏の展示会「農フェス!」(6~8月)は15万人以上が視聴、農作業安全コーナーも開設した。コンバインに焦点を当てたセミナー「明日から取り組める農作業安全」はアーカイブ視聴ができる。今年1月のイベントも2万人以上が視聴し、農作業安全に関するテーマも取り上げた。ウェブコンテンツでは動画による安全な農作業の基本も充実し、昨年実施した農作業安全アンケートの結果もすでに公開している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































