【年頭あいさつ 2026】増田長盛 一般社団法人日本農業機械工業会 会長2026年1月3日
JAcomでは、新年にあたり農林水産大臣をはじめ、JAグループ全国組織や農業関連団体のトップによる年頭あいさつを順次掲載する。食料安全保障の確保や農業を取り巻く環境の変化など、重要な課題が山積する中で、2026年に向けた各団体の考えと決意を伝える。
増田長盛 一般社団法人日本農業機械工業会 会長
謹んで新年のお喜びを申し上げます。
皆様方におかれましては、お健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、平素より日農工にお寄せいただいております皆様方のご支援とご厚情に厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、初の女性総理誕生、株価が5万円の大台を突破、米国関税政策による混乱、相次ぐクマの出没など様々な出来事がありました。
また、スポーツの世界では、ドジャースのワールドシリーズ連覇に貢献した日本人選手の活躍など明るい話題もありました。
国内の農業をめぐる情勢はと申しますと、主食である米については、生産量が増加したにもかかわらず米価が高止まりしていますが、流通業者などからは今後下落に転ずる可能性が高いとの観測が出ています。また、2025年の農林業センサスによると基幹的農業従事者は102万1千人でこの5年間で25%減少しており、一方で担い手への農地集積、農地の大区画化が進んでいるトレンドは変わりません。
このような農業構造の変化に対応するため、当工業会といたしましても、ロボット農機をはじめとする農業機械の更なる高度化と現場への導入を着実に進め、省人化、省力化を実現し、日本農業の諸課題解決に寄与して参りたいと考えております。
このほかにも、排ガス規制、欧米等における化学物質規制の動きなど、農機業界が対応を迫られている新たな課題が次々と出現しており、これら個社では解決が困難な課題の解決にも積極的に取り組んで参る所存です。
加えて、農作業安全を推進するため、安全な農機の供給に努めるとともに、使用者に対する安全意識の啓発や、安全に農業機械をご利用いただくための使い方の周知などについて、行政と協力し、引き続き注力して参りたいと考えております。
さて、私ども農機業界の状況を日農工統計から見てみますと、米価の上昇による担い手層での購買意欲の向上から、昨年1月から11月までの国内向け出荷実績は2,440億円と前年を大幅に上回る水準で推移しました。
今後も農機市場を取り巻く環境は厳しいものが予想されますが、日本農業の新たな発展に向け、農業機械が農業の担い手を支える役割をしっかりと果たしていけるよう、これまで以上に貢献して参りたいと存じます。
関係各位のご理解・ご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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