ミカン価格平年比15%安 9月の青果物市場2014年11月6日
農水省は10月31日、全国の主要卸売市場(※)の平成26年9月の青果物卸売市場調査結果を公表した。
【野菜】
9月の野菜の卸売数量は67万8000tで、前月に比べ11%増、前年同月比でも4%増だった。
1kgあたりの卸売価格は241円で前年同月に比べて5%高く、平年比では16%高かった。全体の卸売価額は1636億円。
8月の日照不足や低温などの影響で、全体的に野菜の出荷数量が平年比で少なかったため、卸売価格はほとんどの品目で平年比を上回った。特に、レタス316円(平年比75%高)、キャベツ137円(同61%高)、ハクサイ141円(同53%高)など葉物野菜が高値だった。 トマトは、卸売数量が2万9000tで前年同月比14%減と少なく、卸売価格は431円で同11%高となっていた。

【果実】
果実の卸売数量は21万2000tで、前月に比べ4%減、前年同月比で5%増だった。
1kgあたりの卸売価格は313円で前月に比べ6%下がり、前年同月比では4%上がった。全国の卸売価額は664億円で、このうち国産は566億円だった。
品目別では、ミカンが卸売数量1万7000tで前年同月に比べて6%多く、卸売価格は253円で同5%安となった。価格は平年比では15%安となっている。
日本ナシは卸売数量5万t、価格は258円でいずれも同4%増、カキは卸売数量1万3000tで同4%増、価格は313円で同5%増だった。
9月の輸入果実は数量4万4000tで同2%減、価格は221円で同15%高だった。

(関連記事)
・野菜価格、11月後半には平年並みに 農水省 (14.11.04)
・ミカン、リンゴとも減る 26年産の栽培面積 (14.10.31)
・青果物の鮮度保持技術など売却 ダウ・ケミカル(2014.10.10)
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