トマト価格平年比8%安 7月の青果物市場2014年9月3日
農水省は8月29日、全国の主要卸売市場(※)の平成26年7月の青果物卸売市場調査結果を公表した。
【野菜】
7月の野菜の卸売数量は62万3000tで、前月に比べ1%減、前年同月比でも1%減だった。
1kgあたりの卸売価格は201円で前年同月に比べて8%安く、平年比でも3%安かった。全体の卸売価額は1252億円だった。
平年比で卸売価格が高かったのは、レタス(125%)、ハクサイ(106%)、ホウレンソウ(102%)などの葉物野菜や、タマネギ(116%)、サトイモ(115%)などの土物類。一方、ダイコン(88%)、ニンジ(81%)の根菜類、ピーマン(85%)、キュウリ(87%)などの果菜類は平年より安かった。果菜類は全体的に卸売数量が前年同月に比べて多く、価格が安かった。このうちトマトは、卸売数量39tで平年より5%多く、価格は272円で同8%安かった。
【果実】
果実の卸売数量は22万tで、前月に比べ23%増えたが、前年同月比では2%減だった。
1kgあたりの卸売価格は315円で前月に比べ10%下がり、前年同月比でも2%下がった。全体の卸売価額は695億円で、このうち国産は576億円だった。
品目別では、スイカが卸売数量8万1000tで平年に比べて2%ほど多かったが、価格は128円で同20%低かった。一方、モモは数量2万7000tで同3%多く、価格も479円で同2%高かった。
(※ 主要卸売市場とは、全国の主要都市にある青果物卸売市場81市場(126卸売会社)をさす)
(関連記事)
・キュウリ、9月も高値続く 主要野菜見通し(2014.09.03)
・コメ生産・販売事業に参入 住友化学(2014.09.02)
・【農業改革、その狙いと背景】米輸出に「日本農業の希望」はない 大泉一貫氏の「稲作偏重農政」への反論 村田武・九州大学名誉教授、愛媛大学客員教授(2014.09.02)
・好きな野菜はトマト 6年連続でトップ(2014.08.29)
・指定野菜の出荷量は前年並み 農水省調べ(2014.08.28)s
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日