輸送性優れたイチゴ「恋みのり」2017年2月21日
農研機構
農研機構は2月20日、果実が硬めで大粒のイチゴ新品種「恋みのり」を公表した。試作データから収穫時間、調整時間の短縮もわかった。

イチゴの栽培は10a当たり年間2000時間程度といわれ、そのうち約6割は出荷のための収穫と調整(パック詰め)作業に費やされる。今回開発された新品種では、収穫時間が約26%、調整時間が約46%削減された(1kg当たりの出荷調整作業について、「あまおう」との相対比)。
これは、(1)2L以上の大玉率の高さ、(2)草勢が強く果実の伸びが良いことから果実が見つけやすい、(3)果実が硬めで収穫の際に傷がつきにくいことから収穫時間が短くなり、また大玉で平トレーでのパック詰めが多くなることで調整時間が短縮されたことで分かった。
研究を担当した同機構の曽根一純氏は、「収穫時間と調整時間の短縮で省力化に大きく貢献できる。特に大規模生産農家にとって効率化につながるのでは」と話す。
果実が硬めのため輸送性にも優れており、一番の消費地である東京への輸送のほか、海外へ向けた輸出への取り組みも今後研究していく。
現在熊本県や長崎県、大分県、山口県で試作が行われており、来年度から九州を中心とした民間種苗会社を通じて種苗が供給される予定。

重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































