家庭菜園歴10年以上 3割 タキイ調査2017年3月16日
タキイ種苗(株)は「家庭菜園に関する全国調査」を3月14日にまとめた。
◆家庭菜園経験 約5割
20代から60代の男女合計9605人に、家庭菜園の経験について尋ねたところ、17.5%が現在実施中、30.9%が過去にしていたと回答。同社は約半数に家庭菜園の経験がある、と指摘している。また家庭菜園の野菜作りは「北海道」と「東北」が最も多く24.8%だったが、最も低かったのは「関東」で12.8%となった。
現在家庭菜園をしていない人のうち、9.3%が「今年はやりたい」と答えた。「今年するかはわからないが、やりたい」と答えた人は29.0%で、同社は家庭菜園の今後の広がりを予感させると分析している。
家庭菜園を始めたい理由として最も多かったのは「自分で食べる野菜を自分で作るのは面白そうだから」。20代と30代女性では「家計節約のため」、30代女性は「子供の教育のため」の回答も多かった。50~60代の女性は「安全・安心のため」と答えた人が多く、60代男性では「趣味のひとつとして」の回答が多かった。世代や性別で家庭菜園の評価が違うことがわかった。
◆挑戦したい野菜 1位は枝豆
家庭菜園を実施中と答えた20代から60代の男女合計300人に継続年数を尋ねると、最も多かった回答は「10年以上」(33.3%)で、特に50代から60代に多かった。「3年以上」続けている人は合計で69.3%。なお「1~3年未満」では20代から30代の回答多かった。挑戦して日が浅い年代に比べ、年齢が上がると継続年数が長くなることから、同社は長期間にわたり取り組むひとが多いとした。
育てている野菜は「ミニ・中玉トマト」(55%)が最も多かった。
挑戦してみたい野菜では、枝豆が最も回答が多く(17%)、このほかグリーンアスパラガス、大玉トマト、トウモロコシなど、育てている野菜のランキングに入っていないものも多くみられた。
野菜を育てる決め手となるのは、「育てやすい品種」が最も多く(57%)、「あまり手間がかからない」「家族の好きな野菜」などの回答もあった。
今回調査された家庭菜園は、ベランダやプランター、キッチン菜園、庭や畑、市民農場を借りるなど程度は問わず家族で野菜を育てることと定義された。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日