主産地の長雨でホウレンソウ12月前半高値も後半は平年並み 農水省調査2019年12月4日
農林水産省はこのほど、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況と価格見通し(令和元年12月)について、主産地などから聞き取りを行い、その結果を公表した。
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、同省では平成23年から主産地、卸売会社、中間事業者などから聞き取りを行っている。なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、同市場外において流通するものについても「同様の傾向」としている。
【現在の生育状況】
現在の生育状況を見ると次のとおりとなっている。
▽根菜類(ダイコン・ニンジン)は、ダイコンは、平年並み。台風15号などやその後の長雨の影響に伴い、一部で葉の損傷などが見られる。ニンジンは、10月中旬以降における長雨の影響に伴い、生育が遅延。
▽葉茎菜類(ハクサイ、キャベツ等)は、ハクサイおよびキャベツは、平年並みだが、やや小玉傾向。ホウレンソウは、10月中旬以降における気温低下や長雨の影響に伴い、生育不良が発生。一部産地において、長雨の影響から播種作業が遅れた。ネギは、平年並みだが、やや細物傾向。一部で夏季の高温などの影響に伴い、生育が遅延。レタスは、10月中旬以降における曇雨天による日照不足などの影響に伴い、品質が低下。
▽果菜類(キュウリ、ナス等)は、キュウリ、ナスおよびピーマンは、平年並み。トマトは、平年並みであるが、一部産地において、生育期間における高温の影響に伴い、小玉傾向。
▽土物類(バレイショ、サトイモおよびタマネギ)は、バレイショは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。長崎県において生育は平年並み。サトイモは、平年並み。一部産地において、台風15号の大雨や強風などの影響に伴い、生育不良が発生。タマネギは、収穫が終了し、作柄良好。
【今後の生育、出荷および価格見通し】
14品目の野菜について個別に見ると、ホウレンソウは、主産地(群馬・茨城・千葉・埼玉)において、10月中旬以降における気温低下や長雨の影響に伴い、生育不良が発生し、一部産地では、長雨の影響から播種作業が遅れたことから、12月前半の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。ただし、今後、天候が良好に推移すれば、生育および出荷数量の回復が見込まれるため、12月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
その他13品目については、出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込みである。
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