廃棄ほうれん草でつくる「野辺山ほうれん草カレーペースト」先行販売2020年9月16日
夏のほうれん草でトップクラスの生産量を誇る(株)アグレス(長野県南佐久郡)は、自社で廃棄されるほうれん草を活用した「野辺山ほうれん草カレーペースト」を開発。クラウドファンディングサイト上で先行販売を開始した。
野辺山ほうれん草カレーペースト
同社は標高1300メートルに位置する野辺山の冷涼な気候を活かし、1日に2トンのほうれん草を出荷。その際、1トンの廃棄が生じるが、廃棄野菜の多くは葉が少し折れた程度でおいしく食べられることから、廃棄野菜を有効活用したカレーペーストを作り、フードロスの削減に取り組んでいる。
同社はもともと白菜とレタスを栽培していたが、先代社長の「とにかく面白いことをしたい」の思いから、夏の国内生産量が少ないほうれん草に品目転換。ビニールハウス100棟に1億円の投資をしたが、初年度1000万円の赤字を計上。そこから10年かけて、夏のほうれん草農家として日本トップクラスの生産量を誇るまでに成長したという。
「野辺山ほうれん草カレーペースト」 は、通常の加工食品ではありえないほど、たくさんのほうれん草をぜいたくに使用。ひと瓶250mlに、ほうれん草200グラム使い、水をいっさい加えず、野菜の水分だけで調理した濃厚なペーストだ。
クラウドファンディングで集まった支援金は、廃棄野菜を活用した新たな商品の開発投資に活用。支援者とのオンラインイベント開催も企画するなど、継続的に廃棄野菜の活用を進めていく。1瓶880円。
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