特産の桃 春を迎え花満開「早生桃」栽培盛んな加茂地区で 兵庫県川西市2023年3月30日
兵庫県川西市は3月下旬、南部の加茂地区などで、鮮やかな桃の花が見ごろを迎えている。早生桃の栽培が盛んな同地区ではこの時期、桃の花が畑一面を鮮やかなピンク色に染め、住宅街の傍らに広がる田畑を幻想的な桃源郷に変えている。
川西南部の加茂地区で満開の桃の花
加茂地区の農家、大田雅之さんは、約2000平方メートルの桃畑で桃の木を約100本を育成している。3月18日頃から花が咲き始め、今週末にピークを迎えるという。
桃の花は直径4~5センチほどで、桃の木の高さは2メートルほど。大田さんの畑では、早生品種の「日川白鳳」や「はなよめ」を栽培。加茂地区全体では、約40戸の農家が約4ヘクタールの畑で、早生品種の「日川白鳳」などを栽培し、京阪神を中心に、年間約60トンを出荷している。
春を迎え、この時期になると加茂地区では桃の花が見事に咲き誇る。農家によってやり方や時期は異なるが、大田さんの畑では、花が落ちた後、5月のゴールデンウィーク中から枝の実を間引く「摘果作業」が行われ、5月中旬頃には「袋かけ」が行われる。
「袋かけ」は実を害虫から守り、日が当たり過ぎて赤黒くなるのを防ぐためのもので、数センチほどの大きさに成長した桃の実一つひとつに袋を被せていく。「袋かけ」の後、本格的な収穫作業は6月上旬頃から始まる。
大田さんは「近くを通りがかった際などに鮮やかな桃の花を見てもらって、明るい気分になってもらえたら。桃の生育は天候に左右され、なかなか思い通りにはいきませんが、おいしい桃を皆さんにお届けしたい」と話している。
加茂地区の農家、大田雅之さんの桃畑
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日