甘くておいしい秋の味覚「北摂栗」収穫開始 兵庫県川西市2024年10月4日
兵庫県川西市で栽培されている秋の味覚「北摂栗」の収穫が始まった。9月上旬から10月中旬にかけて収穫される北摂栗の中でも栗の王様といわれる「銀寄」(ぎんよせ)は栗の最高品種と位置付けられ、上品な甘さで人気がある。
秋の味覚 「北摂栗」
「北摂栗」は、古くは千年以上前から栽培され、朝廷や幕府の将軍もこの地区の栗を口にしたという伝統の特産物。
その大きさや形、味の良さなどの点から、生産者の多くは「銀寄」をその主力品種として栽培している。市内の若宮地区で栗を生産する河野峰司さん(49歳)は主な品種として「銀寄」「ポロタン」「筑波」「美玖里」の4種類を栽培し、年間の生産量の約4割を「銀寄」で占める。
栗の収穫の様子
今年は例年に比べ猛暑で雨が少なく、量が少なかった。また、木が自らの身を守るために収穫前の栗を落下させる「生理落果」の影響で、生産量が3割ほど減少している。
河野さんが収穫作業を行う自宅から少し離れた圃場では、約300本の栗の木を栽培。栽培面積は100アールほどで、例年9月上旬から10月中旬にかけて収穫している。
河野さんは「今年は例年にない暑さと雨不足の影響で、実は例年並の大きさ。収穫量は少ないが、味は例年通りのおいしい栗になった」と話している。「北摂栗」は、川西市内の「道の駅いながわ」(猪名川町万善字竹添70-1)で購入できる。
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