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【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】ドイツで食べ物は高いか?安いか?2025年10月30日

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ドイツ在住者が日本に旅行に行くと、異口同音に「食べ物が安くておいしかった」と言います。そして、日本からドイツに来た人たちは、一様に「物価が高い」と驚きます。そんなドイツの食べ物の値段について紹介します。

スーパーの野菜コーナーの様子。多くの野菜がキロ単価で売られていますスーパーの野菜コーナーの様子。多くの野菜がキロ単価で売られています

1時間で牛乳8本 スーパーの店頭価格

おおざっぱに、体感だけで言うと、スーパーで食品を買うなら、日本よりもドイツの方が割安。ただし、外食は、日本の方がはるかに安いと感じます。

日本、ドイツ両国で、食卓に欠かせないような一般的なもので、比較的年中通して価格が安定しているものを何品か紹介しましょう。

ドイツでも日本と同じく、節約志向の人のためのディスカウントスーパーから品質重視の高級店、自然・有機食品のみを取り扱うスーパーなど、さまざまなお店がありますが、ここでは最も中間的で庶民的なスーパーチェーンであるREWEの店頭価格を元にします。

まず、牛乳は約1.5ユーロ。1ユーロ=175円で計算すると約260円です。この価格だけ見ると、日本と同じ程度だと思われるかもしれませんが、実際には日本よりもかなり割安感を感じます。というのも、日本の2025年8月現在の最低賃金は全国平均で1121円なので、1時間の労働に対して約4本買える計算になりますが、一方、ドイツの同時期最低賃金は12.82ユーロですので、1時間の労働に対して約8本買えるわけです。

同様に見ていくと、主要な野菜であるタマネギ、ニンジン、ジャガイモはそれぞれほぼ同じ値段で1kgあたり1ユーロ未満。1時間働くと10kg以上買える計算になります。

豚肉は、部位にもよりますが1kgあたり約8~10ユーロで、時給あたり1.2kgほど買えます。ちなみに、ドイツでは豚肉が最も安く、鶏肉がその約1.2倍、牛肉は豚肉のほぼ倍の価格です。

秋の味覚のカキはドイツ語でもKaki。1キロで2.99ユーロ。秋の味覚のカキはドイツ語でもKaki。1キロで2.99ユーロ。

ランチ1食3000円は当たり前 外食は割高

ドイツには、日本のコンビニにやスーパーにあるような、色とりどりの総菜や持ち帰りのお弁当などはほとんど無いので、中食の概念はあまり浸透していないように感じます。

買って持ち帰って食べるとなると、どの街角にも必ずあるパン屋になりますが、そこでは、最もポピュラーな手のひらサイズの丸パンや、プレッツェル、クロワッサンなどは1個0.7~1.2ユーロほど。そのほか、カツやハムとレタスがたっぷり入ったボリューム感あるサンドイッチが、3~4ユーロほどです。日本円に換算すると、サンドイッチ1個が500~700円と思うかもしれませんが、それ1個で十分食事になるようなものが、1時間の労働あたりで3~4個買えると考えると、まだ、それほど高い感じはしません。

さて一方、日本に比べて高いのは外食です。

そもそも、外食は消費税率からして違います。スーパーで販売されているものは食品、日用品、雑貨問わず税率は一律7%ですが、外食は19%ですので、それだけで単純に1割以上高いわけです。

手前みそですが、ウチの店で出しているランチメニューの商品を紹介すると、例えば、一番人気の鮭の照り焼き弁当が15ユーロ、巻物2本と握り2貫のランチすしセットが14.50ユーロ。ラーメンで一番人気の豚骨ラーメンは13.50ユーロです。

当レストランの人気商品のひとつ、サケの照り焼き。お値段は15.80ユーロ当レストランの人気商品のひとつ、サケの照り焼き。お値段は15.80ユーロ

さらに、飲食店では、日本のような無料サービスのお冷やお茶は無いので、少なくともドリンクを1品は頼む必要があり、なおかつ、米国ほど強制かつ高額ではありませんが、多少のチップを支払うのがマナーなので、お昼をお店で食べたら、安いお店でも1食20ユーロ以上はかかるでしょう。

こう比較すると、1時間の賃金でランチ1食ないし、ファストフード店なら2食を支払える日本の外食に比べて、こちらの外食がいかに割高であるかがわかると思います。

(南ドイツ在住料理人・丸島正成)

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